肉体労働と労働寿命

肉体労働と労働寿命

肉体労働に従事している人は、身体的な負荷の低い仕事に従事する人よりも労働寿命が短く、病気による欠勤や失業が増える可能性があるとする研究結果がデンマークから。

2013年11月時点で就労していた18~65歳のデンマーク人の労働者160万人を2017年まで追跡。30歳、40歳または50歳の労働者を対象に、肉体労働に従事する人とそうではない仕事に就いている人に分けて、病気休暇や失業期間、障害者年金の支給期間を比較したそう。

その解析の結果、女性よりも男性の方が肉体労働に従事している人が多いことが分かった。また、肉体労働に従事する男性は、そうではない仕事に就いている男性と比べて平均年齢が約3歳若かった。一方で、肉体労働に従事する女性は、そうではない仕事に就いている女性と比べて平均年齢が10カ月ほど高かったと。

さらに、男女ともに、肉体労働は、生涯のうちで働ける期間を表す「労働寿命」の短縮と、病欠期間や失業期間の延長と強く関連していることが明らかになった。 例えば、30歳の人に残されている労働寿命は、肉体労働に従事する男性では約32年なのに対し、そうではない仕事に従事する男性では34年近くと予測され、また女性の労働寿命は、肉体労働に従事する人では29.5年強なのに対し、そうではない仕事に従事する人では約33年だったそうである。

それらの研究で、定年年齢の引き上げや保障制度の見直しなど、我々はまだまだ取り組まねばならない問題は沢山である。