何軒も掛け持ちドクター、スクールショッピング

何軒も掛け持ちドクターショッピング

一時期だいぶいなくなったのだが、この数年でまた増えてきたのが、何軒も院を掛け持ちで行ってる患者。 

昔は小生も若かったのも有り、それは止めろ!とよく言ったが、最近は言うのもやめた。 丁寧に説明したところで大半は結局やめんし、やめたところで掛け持つ経緯になった原因、いや、思考の根本を理解し、解決する努力をするケースは極僅かだったから。 

年に2人くらい、週6~7日サッカーの練習をしている小学生がやって来る。言わずもがなな、やらせ過ぎ。 じゃ誰が原因か? チームがやらせ過ぎているのかと言うと、そのケースはまず無い。 どのチームも練習は週3にとどめている。  実はそのメインチーム以外に何軒ものスクールに通っている。

何故行っているのかと問うと、足りないから、追いつかないから、他の子はみんな行っているから、と親が言う。 殆ど全ての原因は骨でも筋肉でも筋力でも、技術でもフォームでも無い。 そう、親なのだ。

余計な事をすればするほど原因は不明確になる。 だがそれを余計な事だとは思っていないのだから仕方が無い。 小生はカウンセラーでは無いし、もめるだけなのでやめた。

丁度今、ナンバーというスポーツ専門雑誌で、清原元プロ野球選手の手記が連載している。 事件の内容は皆がご存じのとおりなのだが、どうしてそうなったのかの経緯を、当時の自分の心境を振り返って書いていた。 きっかけは膝の手術だったらしく、術後思わしく回復しない事に不安と苛立ちを覚えたと言うのだが、それが術後僅か一ヶ月程度の話し。 たった一カ月だ。 医療従事者で無くともそんな期間で回復しない事ぐらい分かる筈。 本人もそりゃ直後よりは良くなったが、全然戻ってはいないからと書いていた。

同世代でもある小生は、他人事のようには思え無くて仕方が無い。 誰しも歳をとり体力も落ち、回復も遅くなる。 それと上手く付き合わなければならないのだが、おそらく彼は真面目すぎるのだろう。 今まで真っ直ぐ過ぎたのだろう。

焦りと苛立ちは決して良い事は生まない。 それを他人や他の事へぶつけてはならない。 真摯に自分と向き合い、自分で自分を心底理解する努力を今以上にするのである。 一度ブレた人間は、そのブレ幅はどんどん大きくなのものだ。 力になってくれる者が去る前に、是非穏やかに。