肺疾患と脂質摂取

肺疾患と脂質摂取

日本人男性における死因の第8位に位置づけられる慢性閉塞性肺疾患。 今回はその慢性閉塞性肺疾患(COPD)と食事についての医療コラムから。

たかが肺疾患、煙草の吸い過ぎと侮るなかれ。 その後全身に炎症が波及し、骨粗鬆症や糖尿病、筋の障害といった全身併存症の頻度も高く、嚥下筋を含めた筋力の低下に加えて、気流制限などによりCOPD患者の呼吸に伴う消費エネルギー量は、なんと健常者の約10倍にも増大するという研究報告もある。

日本人COPD患者の85%は痩せ型であり、栄養不良状態が多いといわれている。痩せ型のCOPD患者は標準体型のCOPD患者に比べて予後が悪い。 それらは食事から摂取した炭水化物が体内でCO2とH2Oに分解されるため、呼吸によるCO2排出量が低減するCOPD患者にとって、炭水化物の過剰摂取は息苦しさの原因となるという。

その為、効率的にエネルギーを確保しつつCO2産生を抑制するためには、体内で速やかにエネルギーに代わるMCTオイル(中鎖脂肪酸)などの脂質を活用してエネルギー摂取量を増やすことが、COPD患者に対する食事療法のポイントだと言う事らしい。

避けるばかりではなく、脂質も上手に摂取せねばならない。 やはり食事はバランスである。