毎年この時期思い出す患者との会話。

毎年この時期思い出す患者との会話。

毎年、年の瀬、この時期になると必ず思い出す、ある患者との会話がある。

このビルに開院して数年経ったある年の瀬、患者もスタッフも増え、自分の時間もお金もまるで無くなり、正直会社員を辞めた事を少々後悔していたその時期、ある患者の治療を終え会計をしていた時の話。

今日の治療分の回数券を頂こうとしたその時、「まだ回数券余っているけど、今日新しいの買っていくわ。 ほら、先生もこの時期何かと物入りで入用でしょ?!」 と言って新しい回数券の綴りを買って行ってくれた。

多くの患者、顧客は金の切れ目、チケットの切れ目が縁の切れ目。 良くも悪くも多くのケースがそうなる。 むしろそれが普通。 その時、その患者さんのその言葉がとてもありがたかった。 歳はそう離れた方では無いのだが、とっても大人に見え、そういう人に大人に、そんな社会人になりたいと心の底から思った。

20年以上、今でもその患者さんはメンテナンス的に定期的に来てくれている。 より多くの物を返す為に、今日も頑張りたい。