頭部外傷小児に対するCT検査の問題について。

軽症に見える小児の頭部打撲にCT検査は行うべきか?

軽症に見える小児の頭部打撲にCT検査は行うべきか?

先日、海外から頭部外傷の小児において、CT検査の適応を臨床的に判断する3つのルールの研究論文があった。 小生自身、6、7年ほど前に同タイトルの医師の講義に参加させてもらった事がある。

実はこの一見軽症の小児の頭部打撲にCT検査を行うべきか否かは、以前から論議されていた。 頭部外傷小児に対するCT検査は、放射線被曝による悪性腫瘍のリスクがあるため、CTが不要な低リスク例を同定する方法の確立が世界中の医師間で切望されていた。

今回の論文でもPECARN (Pediatric Emergency Care Applied Research Network) 、いわゆるピーカンルールや、CATCH、CHALICEについて検討されていた。

小生のような民間療法院でも年に数名、必ず転んで頭打った子供はやってくる。 その診断を正確に行う為にも当然必要なスキル。

やはり今回の検討でもPECARNは2歳未満で感度100.0%、2歳以上に対しても感度99.0%で一番高かった事が分かった。

まず意識内容(興奮・傾眠・同じ質問の繰り返し・会話反応の鈍さ・頭蓋骨骨折の触知)を絶対、必ず、確実に正確に確認し、ひとつでも該当項目があればCT推奨し、さらに無くとも皮下血腫・5秒以上の意識消失・高エネルギー外傷・親から客観的にいつもと違う事が見受けられたらCT検査の検討をするべきであり、そして最終的に医師が症状・所見の悪化や所見が複数か単一か、生後三カ月未満か等を考慮し判断するのである。

確かに我々民間療法家の専門外の事ではあるが、知らなくてよい事では無い。 まぁ、頭部外傷以前にPECARNを知らない同業者の方が怖いのだが。

出来る限り可能な限り、質の高い仕事をせねばである。