ちょっと転んだダケだって、

ちょっと転んだダケだって、

先日、ある脳外科医の先生のコラムで、"コッツン外傷について"と言うのがあった。

「足を滑らせて転倒し、後頭部を打ってしまった。意識ははっきりしているが、心配なので診てほしい」 と患者さんがやってきて、頭部CTを撮影してとくに異常がないので 「心配要りません」 と帰してしまう。 検査までして異常が無いのだから、仕方が無いように思うのだが、それがその後数時間後に、急性硬膜下血腫や遅発性外傷性脳内血腫を来したと言うのがあるらしい。

100~200例に1例と、数は少ないとその先生はおっしゃるのだが、素人患者からすると何だか多そう... しかし、例え数が少なくとも、無くそう治そうとされる先生方に感動と感謝。

すべてを正確に検知するのは不可能だが、リスク評価をして対処するべきであると。 後に状態が悪化するリスクとして、いくつかの項目に重きを置き、チェックする事が必要だとその先生が下記のように述べていた。

  • 60歳以上の高齢者
  • アルコールを飲んでいる
  • ワルファリンやアスピリンなど、出血を来しやすい薬剤を服用している
  • 受傷時に一過性の意識障害があった
  • 嘔吐があった
  • 痙攣発作があった
  • 嗅覚障害がある
  • 軽い外傷とはいえない(階段から転落した、など)
  • 独居である

そして、今は良くても後に悪化する可能性を患者さんによく説明をする。

実は短い小生の診療経験の中でも1例だけ該当する事があった。 まだまだ駆け出しで、今振り返っても反省する事ばかり。 一人でも少しでも多く、皆の役に立てるように日々精進。