治療の適正な価格とは。

治療の適正な価格とは。

わりと定期的に患者さんと呑む機会がある。 先日もある患者さんと呑んでいた時の話。

かれこれもう20年ほどの付き合いになる同世代のその男性、現在は適的なメンテナンスと2Fラボでトレーニング。 年に数回一緒に呑むのだが、一昨日言われた言葉に心が癒された。

『20年、一度も料金上げて無いよね?どうして?! 安すぎるから上げたってイイんじゃないか。』 と。

大学に籍を置きながら初めて治療の学校へ行った二十歳。 当時どうしても整形や接骨院の診療に納得していなかった。 何処へ行っても揉んで電機。 興味があって勉強しただけであって、商売としてやるつもりが無かったので、そのままスポーツメーカーへ就職。 同時期に学んだ同業者はほぼ倍の診療代金。後輩ですら千円以上高い。 現在でも基本三千五百円、プラス税。 

仲間はこの道でずっとやってきたベテラン。 たまたま同じ時期に学んだだけであって、小生の方がランクは下と考える。 意識も志も、仲間の方が遥かに高い。

だから料金を上げる前に、まだまだやらねばならない事が沢山ある。 努力不足を患者に負担させるのは本末転倒、愚の骨頂。 三千円、四千円は大金。 高くは無いが安くも無い。 しかし治りもしないのに、毎日五百円、六百円とる方が詐欺。 しかも外傷で無いのに不正に保険診療。 患者と治す側の負の利害関係が一致しただけの不正行為。

人としてやらねばならぬ事、学ばねばならぬ事がある。 そんな事を患者からも学ばせてもらい、また、後輩たちに伝えねばならぬ義務がある。 人生とは尊いものであるのだから。