チアゾリジン系糖尿病薬ピオグリタゾン

チアゾリジン系糖尿病薬ピオグリタゾン

本日は日本の先生、北海道から。

運動能力が低下したインスリン抵抗性を呈する肥満者の治療にピオグリタゾンが適する可能性があると、北海道大学の先生方が報告されていた。

チアゾリジン系糖尿病薬であるピオグリタゾンを4か月間、男性のメタボリック症候群患者に投与し、全身の有酸素運動能力と骨格筋エネルギー代謝に及ぼす影響について検討した。

その結果、ピオグリタゾン治療前後で、1日の身体活動量には変化はみられなかったのが、治療後には最大酸素摂取量および嫌気性代謝閾値(AT)が有意に増加していることがわかったそうだ。 さらに治療後に筋内脂肪量が26%減少しており、骨格筋における脂肪酸代謝の改善が示唆されという。 また、運動中の筋肉内のクレアチンリン酸の損失も13%軽減しており、骨格筋の高エネルギーリン酸代謝の改善された。 同薬による治療後には、AT値の増加と筋内脂肪量の減少が密接に関連していることも明らかにされ、有酸素運動の向上に骨格筋脂肪酸代謝の改善が関与している可能性が示唆されたと報告されていた。

有酸素運動能力の低下は、メタボリック症候群患者における全死亡の強い予測因子であることが知られていおり、今回の研究はこれからの治療に大きく役に立つのではないか。 我々もただ単にダイエット、シェイプアップでは無く、正しい知識と健康という大きな物を担っているという意識を持ち、誠実に仕事に取り組まねばならぬ。