患者がやってくるその理由。

患者がやってくるその理由。

小生の院からは数駅離れたところにある、わりと最近開院したスポーツ整形。 経歴・肩書バッチリなその病院、正直最近までその存在を知らなかったのだが、今年に入って何人もそこで治らず良くならずやって来る。

商売というものはとかくクレーム文句は言われるもの。 入ってくる他人のクレームの倍、自分も他で言われていると覚悟しろが常識。 他人のふり見て我が身。

普通の病院・治療院なら、痛みを治せばそれで大抵オシマイ。 しかしスポーツともなるとそうとはいかない。 治ったその先、逆に痛くとも動けるように考えねばならぬ。 先述のスポーツ宣伝病院、べつに患者はそこで全然よくならなかったとは言ってはいない。 だが、ソコ以外を探す理由があるからやって来る。

30年ほどその昔、現在では全く付き合いの無くなった、粗雑で粗暴な治療家の爺さん先生がいた。 正直あまり感じのよい先生では無かったのだが、院は常に患者であふれかえっていた。 唯一、その先生のイイところがあるとすれば、それは男気。 言う事なす事雑なのだが、何故か信頼が出来る。

その先生の言葉で今でも頭に残っている事がある。  『患者は痛くて治してほしくてやって来る。だが痛くて死にそうならコンなところへなど来ず、大学病院へでも行っている。 じゃ何故コンなインチキなところへやって来るんだ?!  今の症状に不安で、今の治療に不満でやって来るんだ! どうせ病院行っても何もしてくれない事を経験で分かっているんだ。』

患者は不安で不満でやって来る。 痛いのを治すのが仕事だが、まず何よりもその不安で不満な気持ちを解決することせねばならないのだ。

今ある痛みの説明、そもそも痛みとは何か?の話し。 そしてどうやってお互いで協力し合って治療を進めていったらよいのかを話し合う。

知識と理論で治るなら、世の中全員病院で治っている。 大いに自問自答しようではないか!!