知識止まりの治療院

知識止まりの治療院

ある病院では切れてると、またある病院では切れてないと。  よく聞く話で、そんなスポーツ選手に毎年何人も会う。 職業柄当然なのだが、実は前職の方がむしろ多く出会った。

先日も膝の靭帯を切ってやってきた大学生の女の子がいた。 明るく元気とても可愛らしいその子、あるスポーツでかなりレベルの高いプレーをしている。 これもよくある話なのだが、MRIでは切れているようだと言われてはいるが、他の所見は微妙。 問題は切れているか切れていないかを論議するのでは無く、今後をどう見据えるかにある。

その彼女にある話をした。 『もし貴方が来年大学を卒業して国内のプロリーグでプレーをするのであれば手術を勧める。 しかし海外のリーグでプレーをしたいのであれば手術は勧めない』 と。 普通は逆のように思うだろうが、ここから重要なのは目的と目標の違いになっている。

『今ならまだ、切れてはいないといった医師の意見を前面に出せるが、メスを入れ手術をしてしまったら膝の靭帯を切った選手と確定し、レッテルを貼られてしまう。 切った選手を海外で獲得してもらうのは非常に難しい。 もし来年本当に切れてしまったらその時は諦めろ!そもそもそうならないように当然此方も努力する。 俺なら捻挫で押し通す!!』  日本では選手に対して情がある。今しっかり治して来年はうちのチームがちゃんと管理してあげるからと。

海外でプレーするのでも手術しないのに、ましてや来年趣味でスポーツ程度なら尚更やらない。 21歳で手術するのも、27歳で手術するのも大差は無いのだから。

これは当たり前だがすべての選手に当てはまる話ではない。 先にも書いたが目的と目標の話。 社会に出て学ぶ話。 医療やスポーツ、その他もろもろ狭い範囲で掘り下げて取り組めば取組むほど、本人は気がつかないが欠落している部分が出来てしまう。 大きく広い社会、会社で学ばなければ身につけることは困難な部分なのかもしれない。

熱心に骨肉、歪みや筋トレ、ストレッチを指導することは悪くはないが、スポーツ専門得意ですと語るには欠落している院や施設が少なくないようである。

一番大切なことをしっかり見つけてほしい。