この2、3年、集中して勉強している事。

この2、3年、集中して勉強している事。

うちを訪れる患者のほぼ全員、整形や同業を含む他院からの転院。 転院と言う言葉が正しいかどうかは分からんが、むしろ多くの同業は自分のところを同様に捉えているだろう。

例えばそれが医師の診療からの場合、特に処方された薬は非常に大きな情報。 仮にも医師で皆さん大先生、多くに知識を持った人の意見をまず尊重、参考にしなければならない。 そうなると薬学の知識は大変重要な物となる。

だからと言ってすぐ本読んだりググったりでは素人で偽者。 勉強とは何たるかを考えればするべき事は自然と見えてくる。 そこへ辿りつかぬ者には教える気も無いので、その部分に関しては割愛。 勉強は本を読む事では無いとだけ言っておこう。

つい先日2016年3月に、慢性腰痛症に伴う疼痛に対して適応追加が承認された薬、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)のデュロキセチン塩酸塩(商品名:サインバルタ)。 この薬についてメディアセミナーで講師をされた先生の話しは非常に興味深い物であった。

その中で治療に対する体制について、組織の炎症など、痛みの原因がはっきりしている急性腰痛と異なり、慢性腰痛は必ずしも"腰が悪い"わけではない。 慢性腰痛保有者の3分の1は心理社会的要因が少なからず関わっており、多面的、集学的なアプローチが必要であると述べられていた。

そもそも先に述べた治療薬"サインバルタ"は、国内では2010年に「うつ病・うつ状態」、2012年に「糖尿病性神経障害に伴う疼痛」、2015年に「線維筋痛症に伴う疼痛」に対して承認を取得してきたものであり、今回SNRIとして初めて「慢性腰痛症に伴う疼痛」の治療薬として承認されたのである。

多角多面、言うのは簡単だが心底内面からは難しいのだ。 大先生方に日々感謝である。