外側膝蓋大腿過負荷症候群

外側膝蓋大腿過負荷症候群

そもそもランナーズニーとか腸脛靭帯炎とか、そこからして何かが違っていたら...

外側膝蓋大腿過負荷症候群という症状を聞いた事があるだろうか? この外側膝蓋大腿過負荷症候群(LPOS:lateral patellofemoral overload syndrome)と呼ばれるこの疾患はランナーやサイクリスト、定期的に運動する人の8人中1人以上にみられるという。 

膝関節の前面および側面に疼痛が生じ、治りが悪いケースもある。 現在、治療選択肢は理学療法、抗炎症薬、ステロイド注射等であり、80%の患者では治療後も症状が残り、手術が選択されることもあるのが特徴である。

実は最近、英国専門医の研究で、日本未承認ではあるがDysportと呼ばれるボツリヌス毒素、いわゆるボトックス注射を投与して、股関節の前面・外側の筋肉を弛緩させてから、理学療法のセッションを実施したところ、3分の2にあたる69%の患者がそれ以上の治療を必要とせず、5年後の評価時点で疼痛はみられなかったそうだ。 ちなみに殿筋ではなく股関節だったのは、LPOS患者は殿筋ではなく股関節の筋肉を使いすぎる傾向があることが既に別の研究で示唆されている為である。

これはこの症状で悩む世界中の患者にとって、非常に意義のある結果だと研究者の先生は述べていた。  動作改善だと言って、見かけ上の動きの改善をターゲットにしたトレーニングセッションをやみ雲に行って、いずれそのうち治ると思っているのはメディカルでは無いし、愚の骨頂。 習うより慣れろてきな旧世代的な取り組み。 医学は日々進歩しているのである。