患者さんの現在地を教える。

患者さんの現在地を教える。

院を訪れる患者は皆、多かれ少なかれ何らかの不安を抱いてやってくる。 稀にその自分自身の不安感にも気付かぬ者もいるが、むしろそれを気付かせるのも我々の仕事。

先日、糖尿病患者に対する医療スタッフ向けの研修資料で、糖尿病の状態を駅にたとえて説明しているものがあった。

患者本人に、正常駅(1)、予備軍駅(2、3)、糖尿病駅(4、5)、合併症駅(6、7)のうち自分は何処ら辺なのか考えさせる。 そして例えば合併症が出ていないから貴方は5ですと話し、では合併症に進まぬ為にはどんな事に気を付けたらよいかを具体的に、そして興味を持たせるように説明するという。

先日も40代男性と高校生男子の新規患者二人が、前院でこれから先の治療に関しての具体的な説明がまるで無いのに、ただもっと来い!毎日来い!!だけしか言われなかったという。

当院では初診時に、どういう風にどのくらい来てほしいかを診察券の裏に書いて必ず渡す。 だがやはり我が身振り返ってみると、より一層診察時の努力をせねばと考えさせられる。 一番大切なのは患者と共に進む事なのだから。