神経障害性疼痛の運動障害とオピオイド

神経障害性疼痛の運動障害とオピオイド

神経障害性疼痛がある患者では麻薬性鎮痛薬を服用しても、運動の改善や障害の軽減は得られないという研究報告が先ごろあった。 だからと言って薬が意味が無いという事では無い。 ちょうど昨晩も、まだ夜間痛が強い患者から薬との併用の相談を受けたところ。多くの場合小生は推奨する。

道具は上手に使うもの。薬も上手に使ってしかり。 薬が良い悪いでは無く、何でもかんでも薬は悪いと言ってみたり、そのくせやたら湿布を出したりする意味無い思考が問題なのだ。 靭帯再建術直後のリハビリなんて、麻酔薬無しでは痛くて死んでしまうぞ。某オリンピック選手も病院を逃げ出したくらいだ。 

研究者の先生も述べていたが、機能を改善、決定する因子は疼痛のほかにも存在すると言っている。 痛みと機能は分けて考えるべきなのだが、そこが昨今我々民間療法家やナンちゃってトレーナー達が大きな勘違いをしている。 機能が改善したら必然と痛みも同時に取れると思い込んでしまっている。

健常競技者のトレーニングエラー防止の負荷増加率10%上限は承知の沙汰だが、痛みをともなう機能改善訓練も、痛みの限界まで歩くのでなく、許容範囲の50%でやめておくことだとも報告では付け加えられていた。

臨床で患者から様々な薬の処方を日々聞く。 モルヒネ、コデイン、タイレノール3等、麻薬性オピオイド鎮痛薬も勉強せねばである。 薬学は日進月歩なのであるから。