X線上股関節OAと股関節痛主訴は必ずしも一致しないと報告。

X線上股関節OAと股関節痛主訴は必ずしも一致しないと報告。

米国でX線上の股関節OAと股関節痛の一致について分析した話し。 通常、痛みとX線上のOAが認められれば股関節OAと診断されるが、股関節痛とX線上のOAの一致率がどれくらいなのか診断検査試験にて調べた。

それによると、ある調査参加者(946例、63.5歳)では、股関節痛を訴えた患者のうち、X線上で股関節OA所見が認められたのは15.6%のみ、X線上で股関節OA所見が認められた患者で疼痛があったのは20.6%であったという。

他にもいくつかのパターンで調査し検討した結果、股関節痛を訴え画像所見で変形性股関節症(OA)が確認された患者は9.1~15.6%である一方、画像所見で股関節OAが認められるが疼痛なしの患者は20.6~23.8%であった。 また、疼痛主訴の部位を鼠径部などに限定した場合の診断感度は16.5~36.7%だったそうだ。

研究者は今回の調査から、X線所見に依拠すると、診断医は多くの高齢者の股関節OAを見逃す可能性があると指摘していた。

小生自身、過去何名も先述と同様な所見に辿り着いたケースを診た。 しかし我々民間療法の人間が、いくら真剣にこの痛みはOAから来るものではない!と力説しても、残念ながら中々患者の心に届かないケースもある。 

OAかOAじゃ無いかを議論すると論点がズレる。 だから患者には「OAかOAじゃ無いかではなく、今ある痛みについて、今出来る事を一緒にやっていきませんか?!」 と説く。 今出来る事を全力で、誠実に。 ただそれだけだ。