痛みの種類の知識

痛みの種類の知識

先月11月、大手製薬会社ファイザー社が 「痛み止めの使用実態と患者意識に関する全国調査」 をインターネットで行った。 それによると約6割の回答者が、自己判断による治療中の痛み止め中止の経験があると答えた。 その理由を薬に頼りたくないとか、症状の改善が無いからと言い、さらに約5割の回答者が効能・効果の説明を受けていないと答え、約8割が副作用の説明を受けていないとも答えていた。

効果に不満・不安があるのなら、患者はもっと真剣に医師に聞くべきであり、また治療にあたる者は適切な情報を提供するべきである。

更に小生が興味があったのが 「痛みの種類の知識」 と言う項目。 回答者の約2割が「よく知っている」と、約5割が「聞いたことがある」と答えている反面、「痛みの種類により治療効果のある薬が異なることの知識」では、約6割以上が知らないと回答するなど知識の偏在も明らかになった。 実は治す側にも同じ事がいえる。

我々の様な理学療法、徒手療法だって医師、薬の処方と同じように、効果・効能、副作用の説明をせねばならない。 理学療法・徒手療法がまったく副作用も無い、良い事100%の夢の治療では無い。運動すれば筋肉痛があるように、効果もあれば、ある程度の苦痛も当然ともなう。 これから起こりうる負の部分を事前に予測し、事前に患者に伝えておかねばならない。

やればやるだけ、通えば通うだけ治る、だから毎日もっと来いだなんて最悪治療家のいう言葉。 先日も高校生の患者がそんな事を、怒りと悲しみが混じった顔で訴えてきた。

痛みが取れたらまた以前のように問題無く動けると思ったら大間違い。動けぬような原因があるから痛みが発生しているのだ。 痛みをとるだけの治療か、動けるようにする治療か? 伴う努力・苦痛の、程度も種類もまるで違う。 我々はその事をもっと考え、患者に伝えなければならないのだろう。