医師でも正確に診断するには熟練を要する急性冠症候群。

医師でも正確に診断するには熟練を要する急性冠症候群。

胸や背中が痛い患者は日常的にやってくる。 正直、重篤で緊急度が高いのは基本来ないのだが、だからと言って安易に揉んで帰して良いのだろうか?

ちょうど循環器の専門医の先生がその事について少々詳しくふれられていた。

胸痛主訴には心血管疾患ばかりでなく、食道炎や胸膜炎、気胸、整形外科的疾患など、さまざまな原因がある。 急性心筋梗塞や不安定狭心症といった急性冠症候群は、治療の遅れが予後を大きく左右する為、正確かつ迅速な診断が求められるという。

しかし特に我々の様な民間療法では、心電図、心エコ―はもちろん、血液検査など出来る訳が無い。 仮に検査ができ、バイオマーカーが陰性だったとしても、急性冠症候群を完全に否定できない。 ある論文で、例えば高感度心筋トロポニンI値が陰性だった場合、急性冠症候群を除外できる陰性適中率が99.6%と極めて高く、それにより無駄な入院を減らし、患者にとっても医療経済にとっても医療費削減につながると報告されていたが、筆者の先生はそれでも100%全員を助けられるものではないと言う。

データや資料が大部分大丈夫だと言っても、それでも全員を助けたいと言うその先生の気持ちに大きく感動をした。 ちなみに確立を出した研究では、陰性で帰宅させた患者2,905例のうち、0.4%である12例が30日以内に心筋梗塞または心臓死を発症したそうだ。

小生たちで出来る事、それは患者本人だけでなく、家族にもいつもの何倍も気をつけて体調の小さな変化を見張ってもらいたいと伝える。そして何かあった時は安易に考え見過ごさず、専門医へ迅速に訪問をする事を指示する。 

急性心筋梗塞や不安定狭心症は小生では治せぬが、だからと言って何もしないで良いと言う事では無い。 出来る事を全力で、ただそれだけである。