顎が痛いと軽く片づけてはいけない巨細胞性動脈炎(旧側頭動脈炎)

顎が痛いと軽く片づけてはいけない巨細胞性動脈炎(旧側頭動脈炎)

頭痛や顎が痛いと言う患者は珍しくないのだが、果たしてそれらをきちんと正確に診察診断で来ているだろうか?

例えば顎が痛いのを何でも顎関節症にして、筋肉やかみ合わせを揉んで治して説明して。 顎が痛いのでも、食べ物を噛んでいるうちに、顎が痛くなって噛み続けられなくなる間歇性下顎痛、顎跛行はマズイ。昔で言う側頭動脈炎、現在の巨細胞性動脈炎が見え隠れする。

場合によっては失明や脳梗塞の重篤疾患に繋がる事もあるのだが、幸か不幸か民族的に遺伝子的に欧米人に比べ、日本中国、アジア人アラブ民族は少ないという。 それでも50代以上は要注意。

発症年齢や新たに出現した頭痛、局所の頭痛、側頭動脈の拍動性圧痛、動脈硬化に起因しない頸動脈拍動の低下、うちではやるが出来るが眼底検査による視神経乳頭の虚血性混濁浮腫と、網膜の綿花様白斑(軟性白斑)等、正しく鑑別する術は幾らでもある。

昨日も一昨日も一人ずつやってきたが、なかなか治らない、繰り返すん肉離れや下肢の痛みにも血管起因は多く含まれている。 揉んで治るレベルでも筋トレで治るレベルでも無いのである。

患者の訴える症状を侮る事無かれ。 プロであるのなら患者を診るプロであれ。