それは単なる怪我なのか遭難なのか!?

それは単なる怪我なのか遭難なのか!?

本格的な夏山シーズン、今行かなきゃいつ行くんだ!ってくらい、当院にも沢山いる山愛好家の患者は皆こぞって山へおもむく。 小生自身も超本格では無いが年に数回山へ行く。 金と時間の問題もあるが、超本格でしない理由もある。

先月、当院のベテラン登山家の男性患者さんが尾瀬に行ったそうなのだが、その二日間の間だけでも救急隊が一回、救助ヘリが一回来たという。 そのどれも重篤では無く、木道から足を滑らせた程度。 いくら滑ったといっても、あの整備された木道を踏み外すレベルの人が... である。

小生がよく読むコラムのひとつに、国際山岳医の女医さんのコラムがある。 その先生が先日"遭難"について書いていた。 「難に遭う」のが遭難なのだが、ちょっとした怪我は遭難では無い。当事者ほどちょっとした怪我や道に迷った程度でも遭難にしたがるという。 そしてさんざん救助隊のお世話になりながらも、言い訳ばかりの事故報告書を書くという。

2014年警察庁発表の調査によると、13年中の山岳遭難者は2713人。 一年を通して、遭難者の年齢は40歳以上の中高年が1996人と全体の約4分の3(73.6%)、うち60歳以上が1258人と全体の約2分の1(46.4%)を占めてる。 さらに遭難者のうち死亡または行方不明となった方320人のうち、実に6割以上となる204人(63.8%)が60歳以上。 実に山岳遭難者の7割が40歳以上の中高年ということだ!

年を重ねるほど遭難の割合が高くなり、遭難後の生存率は低くなっている。 しかしそれが雪の降る時期でみてみると、バックカントリースキーヤーやスノーボーダーが増え、冬の遭難だけをみると、比較的若い30代、40代の遭難者が目立つのも特徴。 まぁ30、40代でも若くはないし無茶するな!である。

まだまだ山シーズン、自分だけは大丈夫と思う事無かれ。