本当のスポーツ障害の治療をしたい鍼灸師・柔道整復師達へ。

本当のスポーツ障害の治療をしたい鍼灸師・柔道整復師達へ。

鍼灸師・柔道整復師が、何故毎日揉んで電気かける治療に疑問を持たぬのか?!

先月末より久々求人募集をしている。 今回に限らず、毎回応募してきた者たちと話して思う事があるのだが、全員が何らかしら現状に疑問を持ちやって来るという事。 当たり前のような事なのだが、どこまでその疑問に自分自身が向き合っているのかが重要。

ウチで働くようになって一番驚くのが、柔道整復師のスタッフ達。 PTの学生たちも目を丸くするのだが、そこはまだ学生。本当に分かるのは病院に勤めて5年、6年経ってから。

過去何十回もこのブログに書いている事なのだが、 "障害" という言葉の意味を理解せずに治療にあたる人間が多過ぎる。

例えば本来柔道整復師が診て良い症状、保険を適応して良い症状は骨折脱臼、打撲や捻挫の怪我、いわゆる外傷。 そして外傷以外には"ショウガイ"というものがある。 そのショウガイには二種類、"障害"と"傷害"があるのだが、前者の障害は"使い過ぎ症候群"とも言われる。 文字どおり使い過ぎた事によって生じたモノであり、腱鞘炎やテニス肘・ランナーズニー、スポーツ障害は一般的にコレである。

そしてもうひとつの後者の傷害は、外傷と障害のセットの事を言う。 一番の典型例はアキレス腱断裂。 アキレス腱は下腿三頭の延長線上の組織であり、正確に表現すれば筋腱複合体と言い、一本の同じ組織。 どちらか一方だけという訳にはいかない。

筋は弾力・弾性に富むが、腱は弾性に乏しい組織。 例えば通常9:1で筋が伸長収縮して衝撃を吸収しているとしたら、その筋が何らかの原因で固くなり弾性を失ったらその比率は8:2になり7:3になり6:4になり、いずれ切れてしまう。

切れたという事象だけみたら外傷だが、その切れた原因は障害にある。 規則で、法律で診て良い適応して症状は外傷のみと定められているので、やってはいけない事は教えちゃいけないし、教わって無い。 一般人が言葉として国語辞典レベルで障害というモノを知っているという範囲であり、根本的に必要な概念が無い。 子供が多少の善悪の判断ができたとしても、決して裁判官や政治家になれないのと同じ事である。

トレーナーの若者がファンクショナルトレーニング等を勉強して、選手を治せると勘違いをしているのと同じ。 こうすれば治せるなどという、奥義も秘儀も存在などしないのだ。

どんな仕事であれ、物事の本質を見抜く目を持って欲しい。 真実は必ずその先にあるのだから。