病院を何軒も渡り歩く罪と罰。

病院を何件も渡り歩く罪と罰。

ウチが特殊なのは名前からも分かるだろう。 だが特別奇をてらったような事はしていない。むしろ基礎中の基礎。 患者にもその基礎を何度も何度も説明し、取り組んでもらう。

訪れて来る多くの新患は、既に何軒もの院を渡り歩き、ウチへ辿りつく。 何かの縁としか言いようがないが、患者が今まで歩んできたパターンにある特徴がある。

なかなか症状が改善せず渡り歩きやって来るパターンと、以前一度楽になったがまた再発のパターン。 状態が悪いのは前者だが、治しづらいのは後者。 本人は以前は良くなった治ったと言うが、治っていないから再発したのだ。 それを理解させるのに時間がかかり、そこからやっと治療に取り組める。

先週も二人、何軒も病院・治療院を渡り歩いていた新患がやって来た。 過去にならまだしも、現在もかけもちは行くなとは言えんのだが、治療の方向性も見えず、やりにくい事この上無い。なかには並行を言わぬ者もいる。

先日筋肉痛のところでも話したが、痛みは基本シグナル。それを何処かの受容体が受け取り、興奮し、その反応で現症状が現れている。 ぶつけても捻ってもいないなら尚の事。 だが得てして原因と現状が異なる事が多い。 

例えば座り仕事、運度不足の場合、普段の反応の主はスローな伝達、情報入力。受け取る側もそれに準じたもの。 疲労が積もり積もってオーバーフローして、ねを上げ痛みを発するのだが、意外にも多くは逆側、スローでは無く、素早く伝達する側が先にエラー信号を発する。 普段甘やかされている子供が、どの子よりも先にギャン泣きするようなものだ。

このようなケースの一番分かりやすい治療は鍼治療の様なもの。筋に穴開けて治るのでは無く、その刺すと言う行為、刺激がファーストな刺激となり、繰り返すうちに順応純化し、あぁ楽になったという状態になる。ボキッやバキッ、ピクピク電気治療も基本同じ いや、でもそれは楽になっただけで、治っていないからね。

逆にスポーツ選手の様な日々スピード、強い刺激によってエラーを起こした場合は真逆。だからスロトレ、コアトレが効果的と本人は言う。 一般人だと気功的な治療や、おまじない的な治療で楽になった、良くなったと言う。 此れも基本、治って無い。

タイトルに "病院を何件も渡り歩く罪と罰" と厳しい事を書いたが、罪は治す側・患者側双方にあるが、罰は患者が一方的に被る事になる。 治す側の罪の多くは、治す本人自身が気付いていないのでタチが悪い。 多くが自分は誰よりも熱心で勉強していると思い込んでいる。

特に最近、大きな総合病院にその傾向が強く見受けられる。 よく花粉症などが歳をとると出ない治ると言うが、もしそれが反応の鈍化とするならば、日々年配者が多く訪れる病院ほど、表面化しなくなる症状に勘違いと思い込みが生まれるのかもしれない。 痛みが出ずに徐々に変形したり。 だからあれだけ腰が曲がったお婆ちゃんが、苦しむ痛みを訴えずに歩いているのだ。

罪は自ら償わなければ決して消えぬもの。 小生自身、また今日も反省の日々である。