骨粗鬆症であっても今は骨癒合促進があるんです!

骨粗鬆症であっても今は骨癒合促進があるんです!

この数年、スポーツなんて入っている屋号にしたせいか、以前より若干年配の患者が減った。 それでも60代以上の新患が来てくれるのだが、意外にも皆30分以上離れたところからやって来る。

そんな前向きな、どうしても良くなりたいと思ってやってくる患者。 初診時には服薬を聞くが、最近その中にテリパラチドがある。4年ほど前に製造販売承認された新しい薬である。 実はこの薬が少々面白い。 何が面白いって、この薬が生まれてきた発想が素晴らしい。

本来、骨は骨形成と骨吸収を常に繰り返している。このバランスが崩れたのが骨粗しょう症だ。 今までも骨吸収を抑制する薬は存在していたが、骨形成に強く作用する薬は無かった。 このテリパラチドは骨芽細胞に働きかけ、骨形成を促すのである。

しかしこのテリパラチド、副甲状腺ホルモン製剤なのであるが、そもそも副甲状腺ホルモンは骨吸収を促進することで、血中のカルシウム濃度を上げるというのが学校で学ぶ理論であり、常に副甲状腺ホルモンが分泌されていると骨吸収が促進されると言う事になり、骨形成とは真逆と言う事になる。

ここでこの薬の凄いのは、いや、これを見つけた先生達が凄いのは理論・知識では無く、この薬の使い方、投与方法に着眼したところ。 断続的に途切れ途切れで投与し、一時的にのみ副甲状腺ホルモンの濃度を高めると、その逆に骨形成の促進する事を見つけたところ。

詳しい機序は興味のある方ググってもらいたいが、その方法、投与、発想を変えた事により、学校で習う事と真逆の事が起こったのである。 ある方がこの薬について、「教科書で習うことを鵜呑みにしていれば、今回のような薬は生まれていません。」と述べていた。

今年に入り、我が院としてやっと本格的に取り組みたかった事に着手しはじめている。 何故痛みが発生しているのか治らないのか、これからこの先こうすれば絶対こうなると、難しい話しで時間がかかるのだが、患者に丁寧に説明している。 本当に我々の分野では前例の無い、新しい発想での取り組みを。 骨や肉ではない、骨格構造でも無い、新たな物を。 是非期待してもらいたい。 此れからの未来を。