筋肉痛と肉離れの根本的な違い。

筋肉痛と肉離れの根本的な違い。

誰でも一度や二度はなる筋肉痛。 実はその筋肉痛って、正確な理由・原因は分かっていない。  だが、小生的に言えば、分かっていないとされている。

是非一度、身近なスポーツ指導者や治療家に「筋肉痛の原因ってなんですか?」と質問してみて欲しい。 多くの者が絶対、「トレーニング等の負荷によって筋繊維が微細に断裂した状態」などと言う事だろう。 だが本当にそうだろうか!?

よく考えて、自分が筋肉痛になった時の事を思い出してもらいたいのだが、筋肉痛は数日経てば必ず軽快するだろう。そして後日同じ事、同じトレーニングをしたとしても、絶対最初の様な筋肉痛が起きない事を経験的に知っているはずだ。 果たしてそんな一回のトレーニングで、繊維が断裂しないような効果が出るのであろうか!そもそも筋の発達は断裂で、筋肉痛が出ていなければ断裂してなくて、発達もしない効果も無いと言えるのであろうか?!

ここで発想を変えて考えてもらいたい。もし筋肉痛が筋繊維の断裂では無かったとしたら。

人間には表皮・真皮、筋肉等に様々な受容器が存在する。 触覚圧覚に関与するものや、痛みに関与するもの。 そしてそれらは刺激の種類、スピード、反応時間特性がそれぞれ違う。 例えばいつもと違うストレスや負荷がかかって来た、入力されていた場合、それらの受容器が各々状況に合わせてスイッチが入りシグナルを送る。

しばらく前に半月板損傷は、医学・解剖学的に絶対痛くは無い!という話しをした事がある。興味があれば来院時また尋ねて欲しいが、一次侵害受容ニューロンを考えれば、体験した事が無い未知のストレスに対する防御シグナルと筋肉痛を考える事が出来る。 転んでもぶつけてもいないのだから。

捻挫や打撲、肉離れのようにバキッとやっちゃったのとは意味が違う。 当然治し方、治療も違う。 どの受容器が興奮状態に陥ったシグナルなのかによって、スポード、強度重視の治療か、時間・頻度重視の治療、運動リハビリかまるで違う。  これはぎっくり腰の治療に於いては180度違う対処、治療になってしまう。

ぎっくり腰についてはまた後日触れたいと思うが、転んで痛いのと転んでないのに痛いのを同じ治療をしているところには行かない! 患者はそれだけを気をつければ良いのである。