歳をとると頑固、偏屈になる理由。

歳をとると頑固、偏屈になる理由。

新患、特に子供の親は説明を聞きたい、原因を知りたいと言う。 そう言って思って遠方からやって来る事が多い。 小生としては望むトコロだ!的なのだが、現実はそう簡単じゃ無い。

転んでぶつけて折れた切れたなら、この腱・靭帯が損傷していますね、痛めてますねで、コンな治療しますね、コンな事気をつけて下さいね、コレをやってみて下さいね!と説明も簡単、治療も簡単。   だがそんな簡単な問題じゃないから治らない、簡単に説明できる問題じゃない、知りたいと言ってもおそらく患者側がすぐ理解出来る話じゃ無い。 逆に子供であっても痛い本人が理解できるが、痛くない親の方が理解出来ぬ。 聞きたい気持ちはくむが、ほぼ全員初回理解度は50%以下。   仕方が無い。

もうひとつ、年配者の話しを。 よく歳をとると頑固になる、偏屈になる、意固地になるというが、患者と会話していてそう思う前の会話に特徴がある。 明らかに此方の説明、話しを理解する能力が低下しているのである。 先日も10年ぶりに会った患者がいたのだが、会話していて小生の方がビックリしたぐらい。 極々単純な組み立ての話しが理解出来ないのである。 意識か無意識か、本人も分からぬのかもしれないが、考えると言う事を放棄して自分の主張を一方的に発言する。 いやぁ俺はそうは思わねぇ~な、そうじゃねぇ~な、と。 まぁ、よい方に考えたら、まだまだ自己主張するパワーが残っているという事なのだ。

根気よく時間をかけて説明する。 何度でも何回でも、手を変え品を変え。 納得出来ぬから治療もコマ切れ、そして色々なところへだけは避けなければならないのである。 それが我々の最も大切な仕事なのである。

考える能力、情報の多過ぎる現代の最大のテーマなのだろう。