パーキンソンにみる転倒予防への取り組み。

パーキンソンにみる転倒予防への取り組み。

当然患者数は多くは無く、過剰診療医療になるので積極的告知はしないが、パーキンソンの患者を時折受け入れる。 ご家族ご身内が既存患者さんで、何か出来る事はありますか?と相談されて。 そもそもが我々の仕事、何かしてあげれる事は無いかな?という自問自答の上に成り立つ職業。 知ってる事しか出来ぬよう、知らない事はすぐ他人に頼るようでは成り立たぬ職業。

パーキンソン病患者の60%が年1回以上転倒すると言う報告がある。 オーストラリアで先ごろ、パーキンソン病患者200名以上を通常治療群と運動プログラム追加群に分け、半年間調査を行った。

流石にすべての患者とは行かなかったようだが、症状が軽度の患者では非運動群の76%が転倒したのに対し、運動群では52%に減少したそうである。

小生が興味深かったのは、その運動プログラム。内容では無く取り組み、関与の部分。 セラピストによる直接の指導は月1回。 内容は基本的な下肢強化の運動。 一部自宅訪問で指導もあるが、基本は自宅で自分で40~60分の運動を週3回行うような指示内容だそうだ。

セラピストの直接関与は全運動セッションの僅か13%。 これでも十分大きな効果が得られたのである。 直接本人のヤル気と言って良いのか悪いのか小生は分からぬが、少なくともやみくもに毎日ダラダラ来させる事に大きな意味が、毎日来なさいと言う意味や根拠が乏しいと言う事だ。

一番大切な事をしっかり患者に伝える。 時に厳しい内容であったとしても。 それを好き嫌い、やりたい事やりたくない事で分けて避けるようでは何も得られぬのである。 努力とはそういう意味なのだから。