人工膝関節全置換術後の電気治療は有効。

人工膝関節全置換術後の電気治療は有効。

健康な人にはまるでイメージすら出来ないのだろうが、意外にも人工関節置換の患者は多い。 小生も現在の職につくまで、世の中にこんなに多いとは思わなかった。

そもそも何故そんなに多いと思わなかったのかと言う事なのだが、人数の問題より我々民間療法へ訪れる置換手術後患者の行動がひとつ特徴的なのである。 いや、正確には特徴的だったとあえて過去形で書こう。

手術はしたくない、だから痛みは取って欲しいとやって来る。 痛み辛さは取れてくる。 しかし明らかに以前より歩ける曲がるようになるのだが、もっと良くなる!?と考え始めるのか、病院で手術を勧められるとアッサリ受諾。 すると術後もスッパリ病院で。 患者なんてソンなモノだと昔から言われていた通り。

だが、最近はちょっと違う。

先月米国の大学で、人工膝関節全置換術後のリハビリにおける疼痛に対し、経皮的電気刺激(TENS)は有効なのか研究調査した結果が発表されていた。 それによると評価者盲検無作為化プラセボ対照比較試験を行い、鎮痛剤+TENS併用のほうが術後運動時の疼痛が少ないことを明らかにした。 だが、プラセボTENS群でも効果はみられたのだが、鎮痛剤だけよりは有効だったとも付け加えられていた。

もうひとつ付け加えると、不安ならびに疼痛に対する破局的思考のスコアが低いTENS群の患者は、同スコアが高い患者に比べ、6週後の関節可動域痛が大きく改善していたそうだ。

電気治療が良いとか悪いとかに治療の問題点があるのでは無く、患者と向き合うスタンスの中にどれだけ本質を見出す事が出来るかどうかが重要なのだ。 見まわしても若しスタッフしかいないリハビリ室で、患者自身が自分にとって本当に必要なものを見つける事が出来るかどうか。 理論と理由はまるで違う。 最近ではそれに気が付いた置換術後の患者が少しずつやって来てくれる。

悪くなってしまった理由、良くならない理由と、どうかしっかり向き合ってもらいたい。