診察、診断のスキル

診察、診断のスキル

W.Proctor HarveyやJ. Willis Hurstに代表される偉大な医師や医学部教師は,次の5つの診断スキルの統合が必要であると述べている。

1. 病歴
2. 身体診察(視診,触診,聴診)
3. 心電図
4. 胸部レントゲン
5. 適切な検査所見(おそらく心エコー図を含む)

明敏な臨床家であれば、実際ほとんどの症例の診断は最初の2つによってなされる。そして後半の3つは追加検査というよりは、先の2つから得た診断を確認するに過ぎないことが多い。病歴と身体所見から導かれた診断が覆されることは、あまりないのである。  John Michael Criley, M.D.

過去何十回もこのブログにも登場したネタで、小生が現在の仕事に就く当初より最も重要とした事。 

治療にあたる多くの者が、自分はちゃんと診察して診断しているつもりだが、実際はただ単純に検査で割り振り当てはめているだけの思考。 そりゃそうだ、そもそも法的には診断と診察は医師が行い、その指示に従って他の者は患者にあたるのだから。

検査は必要だからやるものであり、自分がやってみたいからするものでは無い。 その事実すら自分自身で認識出来ない。 今年も来たがぎっくり腰だと言って脳梗塞、心内膜炎の背部痛などホント勘弁してほしい。 痛い、苦しい、歩けないを検査以前に鑑別するのは当然の事。 昨日書いた内容も、実際の痛みは他から来る関連痛だったなんて良くある話し。

そう言えは今年に入り4、5年ぶりにやって来る男性患者が3名ほどいる。 皆来ない間に悪化して。 その間数件の医療施設を渡り歩き、大量の検査結果も持ち聞いている。 最後にもう此処以外思い浮かばないと。 これ以上男気をくすぐる発言は無い。

取りあえず全員1/3以下に改善し、かなり喜んではいるのだが、1/3では小生の方が満足しない。 男気には男気を、気合いには気合で返したい。 やりたい気持ちの向けどころを間違えた治療家だけにはなりたく無いものだ。