半月板損傷

半月板損傷

早くも6月。先月5月は怒涛の膝痛患者の連続。 パンパンに腫れているものから、自分でもどこが痛いか分からないけど痛いと言うものまで。 どれも数カ月にわたり辛いと言う。

年配者もいるが、その患者の殆どが10代小中学生。 レントゲンを撮ってもMRIを撮っても特に目立った異常は無いと。 湿布と経過観察と言う放置プレイ。

大学病院などに行かずに、何でこんな場末の民間療法へ来るかと言うと、皆治らない事に不安であり、丁寧な質問・対応されない事に不満である。 我々民間療法にたずさわる者の第一の使命は、その不安で不満な気持ちに応える事。 医師の真似ごとなど、そもそも患者は望んではいない。

例えば半月板と言う組織。 膝関節のクッション的な役割だと思っているが実際はまるで違う。 そもそも半月板を損傷しても痛くは無い。 痛みを認識するポリモーダル受容器という侵害受容器が存在していないからだ。

だから当然脳は半月板を痛めたとしても、それを痛みとして認識できない。 だが他の神経受容器は沢山ある。 最大の役割は運動協調や筋緊張調節のための固有感覚を生み出す、いわばセンサーの塊なのだ。 仮に痛めてセンサー異常を脳に送ったとしても痛みでは無い為、何処が痛いと明確に自分の指でさせない。 むしろ指せるぐらい悪くなったら、そのセンサーエラーによって周囲の組織の動きの不具合が積み重なり、半月板以外の組織が傷んでいる証拠である。

基本、センサーエラーを無くすために動きの再学習を行わねばならぬ。 それをいつまでもサポーターなどをしていると日常で最低限の再学習も出来ず、長期にわたりその不具合を自ら長引かせるのだ。

異常が出る前、痛くなる前の対処。 痛みが無くなった後の再学習の為の対処。 必要なものが実際は数多く見逃がされてる事実に、治す側として不満で不安である。