五十肩だと思っていたら狭心症、膵炎、肝臓疾患!?

それ、関節痛じゃ無くて内臓の病気ですよ!

数年に一度の来てはいけない症状が来てしまった。 我々のような院では、最も危険で悪い症状。これ以上悪ければ、そもそも救急で病院なのでウチには来ない。

個人情報的にも、他人の不幸を書いても何の自慢にもならんし、失礼以外の何物でも無いので書きはしないが、小生以上にスタッフ達が慌てただろうが、当然一番慌てたのは付き添いのご身内の方。 だからこそ慌てず焦らず不安にさせずに、適切な診療科目への紹介を、病状の説明とともに促す。

患者はたいした事は無い、ちょっとグキッとピキッと、またやっちゃった、タマタマやっちゃった程度に軽く考えやって来る。 むしろ全員コレ。 だが多くがそんな簡単なモンじゃ無い。 たとえ肩こりであっても放置してよいものではないのはTVでもよく聞く話。 しかし治す側の人間が、「そんなの大抵ほっておけば治る!」という輩もいる。先日もウチのバイト君がそんな知り合いの先生に嫌気がさしてタマラン!っと漏らしていた。

肩ついでに肩の話し。 肩が痛いと言ってやって来る患者は日常的。 捻りましたか、五十肩ですか、年ですからで揉んで温めて電気かけて。 で、ご自宅ストレッチ指導で当院は懇切丁寧ですと。 肩の痛みってそんな簡単なモンじゃ無い。 肩の痛みには心筋梗塞、狭心症、大動脈解離、大動脈破裂、横隔膜膿瘍、胆のう炎、膵炎、肝臓疾患と、危険重篤なものが沢山ある。 それらを常に頭に入れて鑑別診断を心がけて診察治療にあたっているだろうか。 

患者の年齢が上がれば上がるほどそれらのリスクは高まる。 年配者を相手にするなら尚更高めなければならない診断のスキルがある。 年寄りをなかなか治らず毎日来させる。 年だからそんなに早く治る訳無いからさぁ~  って、危険。 そんな治療するアナタが危険。

原因が骨・肉だからと分かるから受け止める。 分からければ単なる安請け合いか、慰安治療。 小生もウチのスタッフも誰も、そんなところは目指していない。 受け止めるからには責任がある。 今日も真剣に患者と向き合うと、朝のミーティングで皆で思う。