心理社会的要因と慢性腰痛の関係。

心理社会的要因と慢性腰痛の関係。

昨今とかくストレスの多い世の中。 ストレスゼロの生活など不可能なのではないか? 「俺はストレス、ねぇ~な~~」 という輩もタマにいるが、気が付かぬだけであろう。

心身の健康状態に心理社会的要因は密接に関係しているのだが、当然なかなか治らぬ慢性腰痛症の患者、特に非特異性腰痛と言われる患者を対象に、ある単一質問によるスクリーニングの方が複雑な検査より感度が高く有効であったと報告があった。

精神疾患簡易構造化面接法(MINI)というのをご存じであろうか? 正直小生の専門分野とは少々離れるのだが、以前ウチに勤めていたスタッフがその道の専門家であり、小生も数年前に教えてもらい、それから念頭に入れて診察に当たるようにしている。

小生は症状に関係無く、初診時問診の中で二週間、最大で三週間、やっちゃったその日からさかのぼって様々な心当たりや、該当する質問に振りかえって患者に考えてもらっている。

例えば今回のような心理社会的要因の場合、一日中ずっと憂うつで、毎日気持ちが沈んでいたかどうかとか、様々な事に興味がなくなっていたりしてはいないかを聞く。

些細で当たり前な事かと思うかもしれないが、このような単純な問診でも非常に感度が高いと言う報告である。 

治療は触る前から始まっている。 むしろ触らなければ分からないというようでは論外ともいえる。 正しく、親身に診察してくれる先生に是非あたってもらいたい。