鍛えるとは力を抜く事。

鍛えるとは力を抜く事。

患者さんのお子さんの場合、小中学生から成人になるまで付き合う事が多々ある。

先日も現在高校生の、小学生から診ているサッカー少年の患者の息子さんが来た。 定期的に月に1~2回やって来る。  全国大会にも進む県内でもサッカーの強豪校。 部員の数も百数十人。 スポーツに怪我は付き物。 当然練数も厳しく、いつもあちこち傷だらけでやっては来るが、日に日にパフォーマンスは上がり、現在学年で五本の指に。

勉強の成績も中々の彼だが、小さい頃からみている限り、成績良くてスポーツも上達というより、スポーツの中で様々な事を学び成長したと思われる。 年々日に日に説明した事を良く理解し、自分で考え自分で伝えて来る。 それに比例してサッカーも学業もレベルが上がったと感じられた。

例えば小学生中学生に対し、筋トレ筋力アップが最も重要な事だと推奨する指導者は居ないだろう。 では大人はどうだ? 老人に筋トレが最も望ましいか?パワーアップが全ての問題を解決するのか。 では50歳はどうか、40歳はどうか? 30過ぎだって二十代のようにパワー重視が本当にパフォーマンスアップの最重要項目だと言えるのだろうか!?

だが実際は老人に対してだって筋力アップを声を大に促したり、30過ぎて筋力アップ、パワーアップに目を吊り上げたり。 動ける動けない、イコールパワーアップ、筋力アップとは直結などしないのだ。 最低限の今現在の運動理学を理解していれば言わずもがなである。

痛いのだけが治ったら、また動けて練習して、そして自然に上達。 もしくは筋力付いたら上達など絶対無い。 痛い理由、上達しない理由を解決せねばにどれだけ真剣に取り組むかが勝負の分かれ目だ。

子供の部活であっても、言われた通り練習こなしているだけで全員上達する事などまず無い。 理想はそうであるべきなのだが、実際は無い。 だが現在はその上達の術がある。 ただ、まだその事実に気が付いて無い人間が多いだけなのである。  身体も頭も力を向いて取り組む事が、ある意味真のコアトレなのかもしれない。

大人と子供の時間の流れは大きく違う。 大人の5年はさほど変わらんが、子供の5年は激変する。 多少の時間はかかるかもしれないが、そんな子供の成長は何よりの楽しみであり喜びだ。 さて、今日もやって来る若者たちに全力で取り組むとしよう。