スポーツ選手がスポーツ辞めると太る理由。

スポーツ選手がスポーツ辞めると太る理由。

スポーツやダイエットに関心がある人なら聞いた事がある、褐色脂肪細胞。 なんかココが痩せる事に関係が程度の知識だろう。

人間はジッとしていても熱をだす。 それだけでもカロリーは消費する。 この"熱"を出す仕組みにミトコンドリア脱共役タンパク質(UCP)が関係している事が10年ほど前に発見された。 そのUCPが先の褐色脂肪細胞に多くあると言う事で一時期話題になった。

そのUCPには幾つかのタイプがあり、褐色脂肪細胞の中にあるタイプをUCP1と言い、そのUCP1を問題無く作れる人と、作れない人がいる事が分かり、日本人の約20%が作れないのだと言う。つまり低体温や冷え症に必然的になりやすい人が20%いると言う事。

熱を作れない、イコール一日当たりの消費カロリーも少なくなり、一日当たり約100kcal少なくなる。コレもチリも積もればで、10日で1000kcalで、365日なら36500kcal。体脂肪換算すると5kg!! 同じ食事、同じ生活をしていても5kg太る訳である。 コリャ酷い。 自分は毎年健康診断で徐々に太っていると分かったら、覚悟を決めて食生活の見直し、運動習慣を身につけなければならないのである。

さて、先程のUCPには他のタイプも有り、UCP3と呼ばれるモノは筋肉にある事も分かっている。褐色脂肪細胞より1g当たりの熱生産量は少ないが、身体全体でみれば筋肉の方が遥に多いので、沢山熱を発生する事も出来る。 そのUCP3、遅筋より速筋に多く存在する。 だから有酸素運動ばかりでは無く、筋トレは必要。 遅筋にもミトコンドリアは多く存在するが、UCP3自体が少ないので熱の生産は多く無い。

しかもコレがまた驚いた事に、長時間にわたる運動、マラソンの様な持久的、有酸素運動を沢山している人ほど、UCP3の活性が極めて低くなる事が研究で分かってしまった。 おそらくこれは長時間の運動で無駄なエネルギーを消費しないように効率、燃費が良くなる様に適応した結果だろうと考えられている。 だからトップレベルのマラソン選手、スポーツ選手が競技引退後にもの凄く太ってしまう理由に、このUCP3が関係していると思われる。

この手の分野の研究はまだまだ研究段階、日進月歩。 ここでは書き足りない事ばかり。 ただ、個々一人ひとり気をつけねばならない事にはそう変わりは無い。 節制と節度。 安全と健康を手に入れる為には昔も今も共通である。