子供の頭痛と妊婦さんの頭痛。

子供の頭痛と妊婦さんの頭痛。

今日は東京でも雪の予報。 予想最高気温も5度。 冷え性の人にはきついが、頭痛持ちの人にもキビシイ。

わが国の慢性頭痛を有する人は約4,000万人で、片頭痛に悩んでいる人は、15歳以上の日本人の8.4%、約840万人と推測されている。 片頭痛は20~30歳代の女性に起こりやすく、女性は男性の4倍多い。 30歳代女性の約20%が最も高く、40歳代女性でも約18%ある。 

だがもうひとつ特徴なのは子供。 高校生の有病率は9.4%もあり、中学生の有病率でも4.8%あると報告されている。 そう、意外にも中高生の頭痛の相談、患者がウチも多いのである。

片頭痛の病態生理はなかなか難しく、脳血管や三叉神経終末由来とする末梢起源説、脳幹由来とする中枢起源説が以前からあるが、各種神経ペプチドが重要な役割を果たしていると説も昨今言われている。

片頭痛患者の75%には誘発因子があり、精神的因子としてストレス、精神的緊張、疲れ、睡眠過不足、内因性因子として月経周期、環境因子として天候の変化、温度差、頻回の旅行、臭い、食事性因子として空腹、アルコールが挙げられる。

現在でも片頭痛を完治させることは困難だが、適切な治療により発作頻度を減少させる事は出来る。 その治療の主体は基本、薬物療法。 その適切性が重要となる。

薬物療法には急性期治療と予防療法があり、片頭痛の頻度、重症度、支障度、随伴症状、病型、合併する疾患や妊娠の有無、患者自身の希望などを検討し、患者に適した薬剤が選択されなければならない。 小生のところにも年に数人やってくる頭痛持ちの妊婦さんは不安で不満なので特に慎重、適切に話しを聞かねばならない。

非薬物療法には鍼治療、頭痛体操、マッサージ、食事療法などがあげられるが、当然我々のような非薬物療法でも、適切性を重視しなければならない。 ハイ、頭痛は揉んで温めて血行良くして!なんて治療など論外なのである。 

それ以外にも誘発因子の除去、患者教育(片頭痛の理解、治療薬の正しい使用法、予防療法の必要性、発作中の注意など)も非常に重要である。

先に述べた通り、頭痛の病理は非常に難しいのだが、一次性二次性(片頭痛は一次性)、前兆有無の型をしっかり分け、正しく診察と診断をせねばならない。 付け焼刃なセミナー知識で患者を受け止めて欲しくは無いものである。