肋間神経痛は症状であり、病名では無い!

肋間神経痛は症状であり、病名では無い!

先日、ある医療レポート、医療裁判で狭心症を肋間神経痛と誤診して死亡したケースを読んだ。

我々、特に老人を多く抱えている先生には日常的によくある肋間神経痛。 これを軽く診てはいないだろうか?!

今回のケース、裁判では安易に心電図検査のみで狭心症の疑いを否定している点が最終的に判断となった。 放散痛、関連痛、正しい身体診察がなされていれば防げたはずではないかと言う事。 しかし、我々民間療法にたずさわる人間が、はたして肋間神経痛だと自分で言ってやって来る患者に対して、正しく身体診察が出来ているであろうか?

そもそもこの肋間神経痛とはどういうものなのか?

文献には、『不自然な姿勢をとった時、また運動不足・疲労によって神経が骨や筋肉にはさまれて(絞めつけられて)突然起きる原発性。』とあるが、基本、原因は不明。  姿勢を変えた時や呼吸するとき、咳やくしゃみをする時、物を持ち上げる時に痛みが現れる、云わば折れたような痛みを訴えるので、たとえレントゲンに写っていなかったとしても骨折だろうと診断されるケースもある。 小生も過去3例そのような患者にあった。

ここで折れてる折れてないの論議は焦点がずれる。 ならば他の原因は無いか?

ここで重要となるのが胸膜。 日本で文献で胸膜、胸膜炎を調べてみても、その殆どが気胸や癌その他になるのだが、海外では外傷性の中に、本当に一般的な外傷的痛みも論じられている。 そもそも肋間神経痛ぐらいでは外科で診る事が無い為か、そもそもが概念すら無いのであろう。 まぁ、これらは小生に主観的意見も多く入ってはいるが。

寝よとしても起きようとしても、寝返りも呼吸も、咳もくしゃみも何をしても痛いが、時に検査では出ない的に。  先の裁判でも、肋間神経痛と診断するために必要な圧痛点を確認したことの記載も無かったと指摘されていたが、ビキッ、パキッと組織やちゃった外傷的なら圧痛点がちゃんとある。

正しい身体診察無くして安易に肋間神経痛だと年寄りを診断・診察しているとエライ事になるのだ。

タイトルにあるように、肋間神経痛は症状であり、病名ではない。 肝に銘じて欲しい。