分かり難いストレッチの暗黒面。

分かり易いストレッチの暗黒面。

東京でのオリンピック開催も決まり、スポーツや健康に関心が更に高まる事は非常に良い事だ。

この数年、スポーツ愛好家で治療にやって来る人に、ウォームアップ・クールダウン不足と言うのが極端に減ってきたと、小生的には実感している。

それはそれで良い事なのだが、UP/DOWNの不適切は逆に多く見かけるようになった。

運動前後に必要な事の定義もさることながら、根本的な筋肉の仕組み、ストレッチその物の理解が非常に乏しいのが現実。 そこそこ公的なトレーナーの資格を持っている人間ですらそのレベルの低さは目を塞ぐ。

現在皆が良く理解しているストレッチと言う体操は、今から約40年ほど前に急速に広がったモノ。 小生の学生時代には、日本でもスポーツ科学に接する人間の間で大ブーム。 まぁ、何事も理論と言うのは後付けなものであるが、理論・概念より、その分かり易いと言うところで広まった。

特に昨今、ヒット商品の絶対的な定義として、分かり易い というのが必須。 今ごろ一部でストレッチがブームなのは、そのあまり知識を必要とも求めてもいない者に対して分かり易いと言う部分がウケている一番の理由である。

しかし、筋肉を伸ばすという事の、良い事、悪い事の両局面を正しく理解していなければ、肩こり解消・姿勢改善の為にやっていた事が裏面に出る事が在る。 しかも今では無く、しばらく先の将来に。

世界的大ブームであった小生の学生時代、誰もがストレッチング信者であったその時代に、某W田大学陸上部の監督の爺さんが、ストレッチ禁止だと言っていた。 時代錯誤も甚だしいと、皆が誰もが本気で思っていたが、其れから数年後、その監督が言っていた意味に皆が気付いた。

分かり易いからウケてる単なるビジネス。 得てして真実から遠くかけ離れているものである...