筋肉の痛み、運動器。

筋肉の痛み、運動器。

運動器の痛みについて、最前線で研究させている医師の方の検討会に触れる機会があった。 そもそも運動器ってご存知か?

運動器とは、骨、関節、筋肉、靱帯、神経といった人間のからだの動きを担当する組織・器官のこと。 呼吸に関わる器官は呼吸器、消化に関わる器官は消化器といった言葉と同じ。しかしなかなか耳になじみが有りませんね。 と言う事は、患者の立場で接する機会が少ない、イコールそう言う価値観で治療が身近で行われていないという事ですナ。

運動器の疾患は、身体の動きを直接左右するとても重要なもの。 骨折はもちろん、たとえば膝の痛みの原因となる変形性膝関節症、骨が弱くなる骨粗鬆症、脚のしびれの原因となる腰部脊柱管狭窄症なども運動器疾患に含まれます。 

しかし 「運動器痛の病態生理は完全には解明されていないが、炎症、線維化、組織の変性、神経伝達物質、そして神経感覚障害が関与している」 と国際疼痛学会が発表しているファクトシートの運動器痛の項にはと記載されている。 現時点ではこれが病態理解のコンセンサスだそうだ。 特に筋の痛みの病態としては、線維化や炎症が起こっており、治療において拘縮の病態メカニズムが大変重要になってくるのである。

小生はこの数年、とくに初期の病態においてコラーゲン架橋について特に着目して治療を行っている。 この一度出来てしまった架橋は戻すのに大変時間がかかり、逆に治そうと無理に動かして可動域を改善させようとしすぎると、痛みが悪化するケースも多い。

そこから先の神経障害性の痛みは薬物療法の優先順位も上がるので、ある一定以上は踏み込まぬケースもある。 だからこそより一層初期の段階の我々の徒手療法が重要と考える。

まだまだ研究段階で、奥が深いものである。