内臓脂肪と手足の痺れ

内臓脂肪と手足の痺れ

行った事は無いが、前職でも仕事上の付き合いが多くあったフィンランド。 そのフィンランド労働衛生研究所のチームが代謝障害、とくに内臓肥満の徴候が上肢痛と関連があるかどうかを評価することを目的としたコホート研究を行い、内臓脂肪は上肢痛のリスク因子であるようだと発表した。

上肢障害のため産業保健サービスで医師の診察を受けている労働者を対象に、体重、身長、ウエスト周囲径、ヒップ周囲径を計測し、内臓脂肪量、肝臓脂肪量ならびに頸動脈内膜中膜複合体厚を超音波測定するとともに、調査開始時、2、8、12、52および104週後に、疼痛強度と疼痛による睡眠障害度を視覚的アナログスケールで評価したそうだ。

研究の結果、内臓脂肪の厚さは、疼痛強度および疼痛の睡眠妨害度の最も強い予測因子である事はわかったが、逆に頸動脈内膜中膜複合体厚は疼痛強度および疼痛の睡眠妨害度のどちらとも関連していなかったと発表している。

我々にはふ~んで終わってしまいそうな研究であるが、良く考えてみて欲しい。 我々の身近でも似たケースが正しく精査、理解されずに間違えた理論・推論で治療にあたられている事が多々あるのである。

学生の頃、初めて整体を学んだときは確かにセンセーショナルだった。 しかし、それらを非常に身近な人間に、詳しく当てはめようとすればするほど、誤差ズレが出てきてしまった。 未だにそれらを同類の人間に問うと、その事実にすら気が付かないでいる事に驚きを感じる。 誤差が無いと、自分に疑いすら感じていないのである。

肥満で痺れで動脈的な、歪みで痺れで神経的な、そんな事すら今更言うのも嫌になる。

何でもかんでも歪みや筋肉の硬さのせいにする。 そろそろ気が付いても良さそうな頃だ。