トレーナーさん、捻挫と靭帯損傷の違いは?

「捻挫」と「靭帯損傷」の違いは?

さて、今日は少々スポーツ整形の資料から。

足関節・足部の捻挫は1日当たり1万人に1人の割合で起こるとされる頻度の高い外傷。 とくにスポーツ活動による発生頻度は非常に高く、足関節にみられる全外傷の約75%を占めるとも報告されている。 

なかでも発生頻度が高いのは内がえし捻挫による足関節外側靭帯損傷で、サッカーやハンドボール、アメリカンフットボールやバスケットボールなどすべてのスポーツ活動で起こり得る。

それだけスポーツ外傷では多い捻挫だが、意外にもその定義を正しく理解していなかったりもする。

で、捻挫と靭帯損傷の違いの定義。

 

足関節捻挫(足関節靭帯損傷)とは「足関節に生理的可動域を超えた外力が加わり、関節を構成する軟部組織(靭帯や関節包)が損傷した状態」で、「関節面の相互関係は保たれているもの」を捻挫といい、「関節の安定性に関与する靭帯の損傷を伴うもの」は靭帯損傷として扱われる。 テキトーにひとくくりで理解している治療家・スポーツトレーナーも残念ながらまだまだ数多く居る。

当然優先されるべき治療の順位はこの初っ端の定義の理解で既に変わってしまう。 現在も大きな整形で足関節の固定を受診の都度、二転三転させられ当初の3倍以上の期間を固定とされてしまっている患者もいる。 問診による受傷肢位の聴取、触診による圧痛部位の把握により、比較的容易に損傷靭帯を判別できるのだが、どうやら技術にだけ頼った診察で診断しているようだ。

数多い症状なだけに、正しく診察・診断行いたいものである。