変形性関節症(OA)と運動療法。

 変形性関節症と運動療法。

変形性関節症でやって来る患者。 『もうどうせ...』と言う感じでタマタマやってくる。 以前までも近所の整形や接骨院にとりあえず漫然と通っていた。

たらればを言っても仕方が無いが、その漫然とした治療が症状を更に、しかもゆっくり悪化させてしまっていた。

治らない症状と諦めている人もいるのだが、今どきの医学をそうそうナメテもらっては困る。 現在では良くなる方法はいくらでも存在する。 我々徒手療法の範囲でもだ。

そもそも民間療法では保険対象外。 保険での時点で漫然治療。 痛いトコ、腫れてるトコ、変形しているところだけ見て治療。 病因によって"一次性と二次性、一次性変形性関節症か二次性変形性関節症かを判断する。 問診では年齢、痛みの状態、症状の進行スピード、生活状況、けがの履歴( 病歴)を。 視診では触診:手足の変形、腫れの有無、痛みの場所、関節の隙間の圧痛、膝の曲がり具合( 動きの制限) などを全身丁寧に確認する。 痛いところだけ診るような院は今すぐ立ち去った方が良い。

それと一番重要なのが直近の健康診断。この辺の血液検査のデータは大きい。 そして鑑別すべき疾患、関節リウマチ、化膿性関節炎、閉塞性動脈硬化症をしっかりルールアウト出来て治療に取り掛かる。

痛みが強い場合は薬物療法、手術療法が優先されるべきだが、最大の治療効果は運動療法。世界のガイドラインでも常識。 だが我が国日本では正しくOAの運動療法が、たとえ大きな総合病院であっても実施されている事は非常に稀である。

変形をするような負荷のかかる元々の動きの不具合を同時に改善せねば、結局はただ単に痛みに対する対処的な運動で終わってしまう。

対処の為の運動か、治す為の運動か!? 患者は選ぶ、治す側はそれらを提供する。 さてどちらが出来ていないのだろう...