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トレーニングとリハビリの根本

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今年も残すところあと僅かとなってきたが、一年を振り返ってみると、スポーツ・トレーナー専門集団的なジム、施設で治るどころか痛めてやって来る患者が目に付いた。 某有名マッスル系チェーンのジムからは嬉しいほどやって来る。 コレは失言。

多分、トップがトレーナー業に大きな憧れがあるのだろう。 何でも出来るスーパーマンのような、子供がウルトラマンに憧れるのと同じ事の様だ。

スポーツにおける身体的問題点を何でも解決出来るのが、するのがスポーツトレーナーと考えている人間が非常に多い。 いや、殆ど全てのトレーナーと名乗る人間はそう思っているようである。

場末の肩揉み屋の小生が言っても大した説得力は無いのだが、今回は他力本願的に辞書の一部を引用して話してみたい。

まず、トレーニング。 国語辞典的には 「訓練。練習。鍛練。 」 とある。 それに対してリハビリテーションと言う言葉は、 「障害者や事故・疾病で後遺症が残った者などを対象とし、身体的・心理的・職業的・社会的に最大限にその能力を回復させるために行う訓練・療法や援助。社会復帰」 なのだが、双方に “訓練” と言う言葉が、その内容を混同してしまう一因でもある。

リハビリは事故、怪我に対しての療法・訓練なのだが、ここにある “後遺症“ というところが重要。 そもそも後遺症とは 「疾病の初期の急性症状が消失したあとに長く残る非進行性の機能障害」 であり、急性症状以降に対しての概念なのである。 怪我や故障で悩み、やって来るスポーツ選手、愛好家はどの概念にカテゴライズされるのかなのだが、ここで憧れを持ちだしてしまうようでは専門職としての職域がグチャグチャとなってしまうのだ。

ここまでを整理すると、急性はどこにも当てはまらない事になる。 トレーニング施設と整骨院を併設するところも良く見かけるが、柔整は急性症状のみが許される専門資格。 基本固定安静、電気に温熱・アイシング。 それで治ったら選手や患者は、当然困りもしないし、やっても来ない。 治らないから困っている。

トレーニングをもう少し詳しく、百科事典的に引用させてもらえば 「環境や運動の刺激に対する人体の適応性を利用し、身体運動を行うことによって意志力を含めた人間の体力を高めること」 となるのだが、そもそもその身体運動が出来ぬから困っている。 トレーニングとは全く違った視線でのアプローチ、前述のリハビリに有った 「身体的・心理的・職業的・社会的」 に、どれか一つでは無い、常に全てを考慮した方法を施さねばならないのである。

それらを遂行する為にはワザでも技術でもトレーニング方法でも無く、当然機械や設備では全く無い、別次元のスキルが必要となって来るのである。

それが何であるのか、正直小生も明言は出来ぬが、少なくともやって来る患者に驚いてもらえるような治療家としての提案は出来る。 皆に驚いてはもらっている。 あとはそれが一人でも多くの人に理解してもらえるような形に出来るか否か。 それこそが小生の人生の最大のテーマである。

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