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学生スポーツ選手の治る治らない

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今年は例年にも増して若いスポーツ選手が多かった。 以前も一度ブログに書いた事があるのだが、大学生のスポーツ選手は本当に治療を最後まで構築する事が困難なケースが多かった。

忙しいのだと意見を頂いた事もあるのだが、月に一度も休みが無いのなら仕方が無い。 月に一時間でも二時間でも時間が作れるのであればやれる事、提案できる事は山ほどある。

当院が当院である由縁、それは“運動療法”と言う言葉の定義に在る。 

昨今、スポーツの世界で最新で中心な“ファンクショナルトレーニング”というモノがある。 このより機能的なと言うトレーニングを当然一言で説明するのは不可能だが、例えばその一つに身体の部位を役割で分ける事がある。

足関節部は動作性を重んじる部位であり、それに対して膝は安定性を。 股関節は動作性、腰・骨盤部はコアで安定で、肩甲胸郭部は動作性(一部安定性も)を担っている。  仮に股関節の柔軟性が悪く、可動も狭く、動作性に乏しいとしよう。 走る動くに対してその股関節の動作性の欠如を他の部位、膝や腰が代償したりする。 膝はその安定性を犠牲にして代償運動を担う。 結果当然膝の負担は増し、膝を痛める。 腰も然り。

これらを構築する為にはまず正しく一連の運動連鎖を正しく考察し、失った動作性を優先的に確保した後、安定性を得る為のプログラムを実践する。  いたって常識的なプロトコルであるのだが、巷ではそれらを全く無視したコアトレーニングなモノが氾濫している。

ただ、これらは運動学・体育学の世界で最前線で、頭の良い大学の先生方が日々研究されているのだが、スポーツの世界では多くの臨床が既に存在はするが、事此れが医療の世界でとなると、治療としての実例がまだまだ非常に乏しい。

小生は学生時代、正しくトレーニング指導をすればスポーツクラブのジムでも、殆ど全ての市中のクリニックを訪れるような整形疾患は治せると考えていた。 その考えは今でも全く変わってはいない。 ただし、医療現場では体力も年齢も様々であり、より受動的な動作性獲得のプログラムを多く必要とされる。非常に多種多様な、いわゆる徒手療法が必用なのである。


今年も此処まで、特に学生スポーツ選手の治癒と再発の状態をザクッと振り返ってみたが、最低限のワンクールを構築できた患者で疼痛解消、競技復帰できなかった患者はいなかった。 今現在の状況であり、此れから先も100%と言うのは不可能であるが、その精度は上げねばならない。 

機械と道具と筋肉で誤魔化す運動療法ではなく、真の運動療法。 もう少し分かり易く書け、説明出来たら、我がクリニックももう少し繁盛するのであろうが。 まだまだ努力不足である...

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