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日本人の治療とケアの継続性について。

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以前、治療が長続きしない、途中中断してしまう患者にその理由を問うアンケート調査を読んだ事が在る。 思うような効果が出ないとか、施設やスタッフに対する様々な不満が羅列されていた。 どれも調査しなくても分かるような内容。 思うような効果が出ないから止めるのだろうが、ならば思うような効果が出たらずっと継続するのだろうか?  そこが問題なのだ。

先日もVASのところでも似たような事を話したが、もうかれこれ20年近く前、社員研修で聞いたある講義内容を今でも思い出す。 向う数十年、日本にスポーツ産業は根づかないと。

これは数日前のニューで見た内容だが、日・米・英の民間フィットネスクラブ産業市場データによると、フィットネスクラブの総人口に占める会員参加率は、アメリカは15.6%だが、日本は3.02%しかないというデータがあるそうだ。 人口年齢別構成比の違い等、様々な要因は有るのだろうが、現実は現実。

話しは少々飛ぶが、今でも付き合いのある患者さんから聞いた話し。 長年家族全員で海外生活を送っていたその患者さん、そこで欧米人と日本人との根本的なライフスタイルに対する価値観の違いを感じたと言う。

治療や通院、スポーツ・トレーニング、旅行・レジャー・レクリエーション、そのどれもが同じ位置に在ると言う。 当初その言葉の意味が分からなかった。 要はそれらは常に身の回りに同等に在り、たとえば怪我をしたら治療の位置付けが上がり、大会が近くなったらスポーツの位置が上がり、オフシーズンはトレーニングの位置付けが上がる。 そして週末は家族、レジャー、レクリエーションの位置付けが上がると言う。

しかし日本人は全く違うと話す。 私は運動してる、どこも痛くないからケアしないと言ったり、走って泳いでいるからトレーニングしないと言ったり、食事に気を付けているから運動はしないと言ったりする。 週末の自分の趣味に家族全員巻き込んで、一番楽しいのはお父さん状態だったりもする。

何か一つだけで、他は全くもって無視してしまう、偏ったスタイルが多くの日本人の特徴なのだ。 コレじゃ当然、スポーツ産業はどこまで言っても遊び産業であり、永遠に根づきはしないであろう。

我々の業種、医療産業も他人の事は言えぬ。 健康に対して高い意識を患者・国民全員に与えなければならないのに、保険制度を割引制度の様に利用して、高頻度に通院させたり、何処よりも治すと言いながら慰安コース、クイックマッサージ売り出し中的な同業者が五万という始末。

果たして小生が生きているうちに、日本人に正しい健康意識は根付くのであろうか? 非常に不安である...

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