« 筋肉痛・肉離れと乳酸 | メイン | 採用・決定、求人募集。 »

転んですり傷切り傷、擦過傷。

120608a.jpg

スポーツ選手のすり傷切り傷は勲章だ!ぐらい言われて学生時代を過ごした。 怪我はしない事にこした事は無いが、やはりこの時期スポーツシーズンは怪我が多い。

さすがにすり傷切り傷は専門外ではあるが、其れなりの応急処置もせねばならぬ。 幸いな事に近所には救急の大病院も、腕が良いと評判の形成外科の病院もある。 ちびっ子たちは皆そこへ行くらしい。

今年の3月に、高気圧酸素スポーツ医学研究会で東京医科歯科大学を訪れたが、その講演のひとつに創傷治療についてがあった。 

古くは1960年代になるが、創傷を乾燥させず湿潤環境を維持する「閉鎖療法」の発見は非常に画期的なものであった。 現在では、創傷治癒阻害因子のうち、創面に内在する因子をT(組織:Tissue)、I(Infection/Inflammation:感染または炎症)、M(Moisture:湿潤)、E(Edge of Wound:創縁)に分けて対処する考え方、Wound bed preparationを実践的指針、新たな概念として提唱されている。

現在、最新の創傷治療のひとつであるVACも過去数名、紹介、治療を受けたウチの患者もいた。 一般的なところであると、各種ドレッシング剤や市販品のキズパワーパッドなどもある。 実はこのキズパワーパッドと同類の商品をかれこれ25年近く前に、前職在籍中に、人工皮膚や人工肛門を専門で扱うポリマー専門の会社から、日本で取り扱ってくれないかと言うオファーを頂いた事があった。

当時既に海外では、スポーツにおけるすり傷切り傷擦過傷にこの手の商品は常識であり、スポーツ用品店でも取り扱っているのだと聞いた。 何十ページにも及ぶ英文の資料も読まされたのだが、当時ウチのマーケティング的な問題も薬事法的な問題もありで、取り扱いは見送った。 しかし、当時は全く自分には関係無い分野の知識だと思っていたが、まさか数十年後に役に立つとは夢にも思っていなかった。 まぁそもそもスポーツシューズなどと言うモノは、ゴムやPU、発砲素材の塊のようなものだから、素材の勉強としては必須であったので、まんざら関係無いとは言えないのだが。

怪我を速く治す。 このテーマ、治す我々が思っている以上に患者側は深く考えている。 それにどれだけ深く考えて応対するか。 小生もまだまだ努力は足りないようだ。

asao_logo.png
↑ メインサイトもご覧下さい!

About

2012年06月08日 08:48に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「筋肉痛・肉離れと乳酸」です。

次の投稿は「採用・決定、求人募集。」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.36