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止められぬ選手寿命

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あるテレビ番組を見ていて、かれこれ20年前の記憶が蘇った。

小生はまだ会社員で、治療専門で仕事をしていなかった当時、ノンプロ野球でそこそこ活躍していたある投手が知り合いにいた。 小生より4、5歳若く、まだまだ現役で活躍できると誰もが思っていたその彼、周りの期待も本人の気合いも大きく強く、遂には肩を少しだが痛めてしまった。

当時そのチームにはボランティアトレーナーが一人いた。 野球好きなマッサージ師。 すごく目上に思えたが、今思えば40ぐらい。 今の小生よりははるかに若い。 小生も少々面識はある。

今より痛めないように良くなるように、筋肉が硬くならないように深部の筋肉までにと、時間をかけ丁寧に揉みほぐしていた。 本人も身体が軽くなったと、精神的不安も少なくなり安心していたようだった。 しかし小生は、その障害の発症の原因は全く別のところにあり、逆にマッサージではその解決から遠ざかってしまうと、その訳と理論も含めて説明した。 

だが今より遥かに選手、トレーナー含め、最新の運動学の情報などを入手できる筈も無く、経験的で形態的な事を優先した治療やケアが、当時は殆どであった。 その投手の肩はマッサージの甲斐もあって痛みに関しては多少改善されたのであるが、その後大きなスランプに陥り、解決とその理由に気が付くまで3年の月日を要した。

現在ではせん断力等の測定データ等もあり、投動作に関するバイメカは飛躍的に解析された。 理由は簡単であり、肩周囲へ対する強い刺激が、微妙な伸張や感覚に影響を与え、一連の運動連鎖に影響を及ぼしてしまったのである。

当時小生はマッサージでは無く、ストレングス的メニューで可動も含め改善できると提案した。 今はその答えは少々違うが、少なくとも押して揉んで解決出来る問題は少ないと考える。

選手の寿命をピークと言うところで考えれば、確かに短いモノ。 しかし、当初からもう少し長いレンジで競技特性と選手の事を考えれば、怪我や障害で若くして一線を退く事は決して無いであろう。 その為に、我々トレーナー、治療にあたる人間がいるのだから。 全力を尽くそう。

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2012年05月30日 08:53に投稿されたエントリーのページです。

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