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何処まで行ってもそれは訓練...

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訓練と治療と、トレーニング。 この3つの本質的な違いを正しく理解し、実践しているところは非常に少ない。

多少痛いぐらいの元気な人には、何をしようと度さえ超さなければ良くはなるもの。 まして痛みも無く、ただ単純に今より動けるようになりたいと言ってくる患者であれば、本人のヤル気さえ落とさなければ単なる訓練でも良くなる。 

逆に発痛が強い場合、除痛鎮痛を優先せねばならないのだが、薬剤や機械を使わずとも痛みの閾値を変化させる事は意外にも多い。  この痛みが強い場合、痛みが少ない場合、痛みが殆ど無い場合以外のケースが一番重要となって来る。 多くの治療家、同業者がこの質問に対して完全に思考が止まってしまう。 特に病院での経験を謳っている者ほど難しい質問であろう。

小生も若い頃を振り返り思うのだが、例えばスポーツクラブやスポーツ選手への経験を一般人向けへ行かせるかというと、現実的にはほぼゼロ。 動く気、ヤル気がある人間がスポーツクラブに入って来る。 そもそも不健康な人は入会出来ないし。 元気でヤル気がある人間に対して何を教えたとしても、基本前向きであり、良い答えだって本人が出そうと努力する。

コレが一般開業となるとそうはいかない。 動いた方が、治療した方が、生活改善した方が良い事は誰もが分かっている。 しかし治らない人間はそれが分かっていても、出来ぬから良くならないのである。

黙っていても、笑顔で患者がやって来るような職場で何年働こうとも、真の治療経験とは程遠いのである。


道具や機械、設備で治そうとしている時点で愚の骨頂。 暫く前も、開業10年ほどの小生と同世代40代中盤の人間からちょっとした相談を受けた。 来た患者では無く、来ない患者についての。

昔、諸先輩方に 「患者は治っても嫌われても来ないから追うな!」 と教わった。 しかし、そう言う先人達ほど、来なくなった、治らなかった患者を心底想う。 今来ている患者の声や人数に満足している時点で、真の治療家では無いとその彼に告げた。

これは小生の個人的主観であり考えなのだが、学生の頃、病院のリハ室での訓練や、少々有名なトレーナー達の指導を受けても、何か自分との温度差を覚え、それをより具体的に埋められるモノを、当時は若かったせいか技術に求めた。 技術で人を治せないと常々スタッフにも周りの人間にも言い続けて入るのだが、それがカイロプラクティックの中に在ったのだ。 

正直現在はカイロで全てが治るとも思ってはおらず、治療へもごく一部であるが、このアメリカから来た徒手療法の根源を理解する上で象徴的な言葉が、 “カイロプラクティックは哲学である” というモノだ。 

技術のカテゴリに拘る事など必要無い。 だからと言って本質に辿り着かぬ未熟な人間が、講義講習を受け漁り、挙句の果てに自らが講師に躍り出るなど言語道断なのである。 自分で自分の事を、自分は真面目で熱心で、人当たりも良いと思っている人間だからこそ、そうなるのだろうが。 


患者には大いにしかめっ面で来てもらいたい。 笑顔でニコニコ受け止めましょうとまでは言わぬが、ガッツリその不安を受け止める事には全力を尽くそう。 持てる全ての全力パワーで。

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