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2012年03月 アーカイブ

2012年03月01日

その治療のテクニック、20年以上前ですって。

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ウチのPT君達が大好きなPNFやAKA、カイロ、整体的ならオステやAK、アクチベーターなどが、どのくらい昔からあるテクニックかご存知か? 

昔からあるから、古いから良い悪いでは無く、小生も含め既に開院開業している多くの先生が、何年も何十年も前から既に学んで使っているテクニックなのである。 正直目新しくも何ともない。 

それを何かのきっかけで興味を持ち、学び、あまり聞かないから他に対してアドバンテージ的に若い未熟な者ほど声高に使いたがる。 いやいや、そうじゃないよとスタッフ、学生達に言う。 小生ですらPNFも含め、始めて学んだのは25年も前の話し。 既に多くの先生がその先に進んでいるのだから目にしないダケだゾ!と説く。

そもそも、様々なテクニックを、さも秘密兵器、必殺技の様に講師講習する人間ほど、診察診断力の未熟な人間が多い。 毒を吐けば金儲け。 PNFも、真剣に患者目線で長年研究されている大学病院の先生は九州にお一人ぐらいではなかろうか。 自称テクニック講師などと言う肩書きを信じる時点で、TVで見聞きしてスーパーに走るオバちゃんと同じ。

日進月歩の医学の世界。 それらは積み重ねた臨床、経験、研究の上に成り立っている。 取って付けた技術には何の意味も無い。 しかし、未だ多くが目の前にある事象と理論だけで治療にあたっている。 ヘルニアに対するMRIの有用性などは有名な話し。 85%が誤診だと言う事は世界的にも、もうかれこれ20年も前に数多くの論文で立証されている。 残念だが実際は、腰痛とヘルニアを結びつけ治療にあたっている。 腰部ヘルニアは下肢であり、腰部痛では無い。 腰が痛いのならば他の原因とは、思考その物がならないのである。   ちょうど先日も、知人と医学部では未だに20年前の教本を使っていると話したところだった。

患者であれ、治療にあたる人間であれ、経験とは考える事だと言う事を今一度考えてみるべきである。
その差が、前進できる者と出来ぬ者との差なのだから。

2012年03月02日

私と子供本人とお母さんとで治すんですよ。

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毎週何名も、お母さんと一緒にやって来る小中学生の子供患者がいる。 何故だか比率的には女の子が多い。 子供好きキャラを前面に出す治療院が嫌いな小生であるが、やはり子供はカワイイ。

しかしそこはやはり子供。 将来を見据えてこう治したい! とは言わない。 ソリャそうだ。

何らかの不具合があるから、ウチへやって来た。 救急、重篤ならウチでは無く他へ行くであろうから、出逢うケースは正直それほど症状として深刻では無い。 理学検査、うんぬんカンヌンで分かりずらい部分を多く含む。  それを子供専門などとうたう同業の多くが、ちっぽけな根拠で治療をおし進めたり、自然治癒的治療で毎日通院御商売であったり。 

昨日も小学3年女の子のお母さんと少し話をさせてもらった。 二回目の治療であったのだが、なるべく少ない回数、通わせないで治したいと思い、初診時もなるべく理想論で話しをしない方向で接した。 
あるスポーツでの不具合、動作的には上肢、上半身、その部位の治療中心。  初診時はその動作の具体例をお母さんに客観的に見て頂くアドバイスを。 昨日は更にその範囲を広げたところ、下肢の不具合も確認できた。 僅かである物を確定するには、一見だけでは無く、お母さんに自宅でもその状態、筋肉の張りも確認して頂くようにお話しを。

とてもさわやかで理解あるお母さんで良かった。 治療は小生だけで治すものでは無い。 患者本人、お母さんお父さん、理想を言えばコーチ等、皆で治す、良くする物。 決して腕と知識、理論だけで治すものでは無い。 そんな事を改めて感じた会話が出来た。 微力であるが、精進していきたい。

2012年03月03日

正直どんな治療だって真面目に通えば...

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よっぽどインチキやヤブじゃ無い限り、コツコツ継続して患部治療すりゃ、それなりに良くなりますわ。

揉んだって刺したって、ボキッとしたってテーピングしたってサポーターで固定したって、湿布だって飲み薬だって。

んな事書いたら、何処行ったって同じジャン! って話しになる。  正直、そんなんで良くなる症状、患者はそんな程度。 相性があるからと、良く口にするケース。  イイんですわ、なんだって。  モンダイは “それなり” ってとこ。

一年通って良くなって万歳で喜んで。 ならば此方としても、何も目くじら立てて目吊り上げて、治すぞ良くするぞ勉強するぞ!って必要なんじゃね!? となる。  ホラ、こうやってかる~く摩るだけでとか、コンナ簡単にとか、毎日5分でとか、ストレッチだけで良くなりますよ! なんて治療はその典型先生のパターン。


では、その差はどこに出るのか?


患部は当然それなりに良くなったとしても、医学的、解剖学的、構造学力学的に負担がかかった原因を取り除くのが我々の仕事。 そもそもエビデンスに沿った治療をしなければならない。 

あぁ、話しが逸れたが、何処に出るかと言うと他の部位。    では無く、動作に出る。  その解決して無い動作の不具合が、痛みが取れても以前の様に動けない走れない、成績が出無いとかになり、無理した動作を行えば、結果他部位に負担をかけ不具合が発生し、捻り転び、靱帯再断裂となる。 そんなスポーツ選手を年に何十人も見てきた。

先日も書いたが、動作を教えるのとコーチはまるで違う。 我々は投げ方、走り方を教えるコーチでは無い。 治療・再発防止の延長戦にある、動作改善の提案を行うのだ。

何となく治った代償は、そのかかった時間の何倍もかけて払う事になるだろう。 治療を信用するかしないかでは無い。 頭を使って考えて欲しい。 最後に毒を吐けば、頭が悪い順に治らないと言っておこう...

2012年03月04日

テニスエルボー、注射で治って万歳のその先...

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テニスエルボーやドゲルバン(デゲルバン)、腱鞘炎その他諸々で多くの患者がやって来る。 小生が言うのもなんだが、本来ならばその手の症状は100%と言っても良いぐらい、ステロイド注射が有効である。

しかしそれで良くなるのであれば、我々のような民間療法のところを訪れたりはそもそもしないであろう。 

治らない理由を考え治療するのが当然であるが、今回は少し治る理由も含めて別の角度から考えてみよう。

この手の臨床研究データは昔から豊富にある。 たとえば外科的手術を除いたテニス肘の治療法を 1.ステロイドの局所注射、2.抗炎症薬などの処方で様子を見る保存療法、3.理学療法 の三つに分けた研究などは幾つもある。  どの研究結果も同じで、ステロイド局注より保存療法の方が長期成績が良好であるのだ。 ステロイド局注群で治療の長期成績が悪い点について、多くの研究グループが二つの理由をあげている。  一つは、ステロイドの局注が腱を直接傷害するというもの。  もう一つは、ステロイドの局注で劇的に痛みが治まるため、患者が「痛みを起こすような動きを避ける」という医師の指導を守れず、腕を使いすぎてしまうというものだ。

まぁこのぐらいの理由は誰でも容易に想像が付く。 だが短期的(おおよそ6週間前後)でみたら、やはりステロイド局注群で92%、保存療法群で32%、理学療法群で47%と、ステロイドの成功率は高い。 たとえそれが52週後時点でステロイド局注群の治療成功率が69%まで下がったとしても、100人中69人は治っているのである。 その治った人にどんなに力説した所で、再発防止の話しを聞きいれる事はまず無い。

ではここで発想を変えて、何故治ったのかを考えてみよう。 

ステロイド系抗炎症薬の作用機序をここで書いたら一論文になってしまうし、そんなに語れるほど小生は学者様でも無い。 しかし、抗炎症蛋白質遺伝子の転写の抑制や亢進ぐらい、少しは理解しているつもりだ。 

たとえばステロイド注射のひとつであるコルチゾール系。 副腎皮質ホルモンである糖質コルチコイドの一種であるコルチゾール。 炭水化物、脂肪、およびタンパク代謝を制御する。 そのタンパク代謝の過程から諸々を経て、抗炎症作用等を生みだす。  そのコルチゾールはアドレナリンと同じで、ストレスに対して反応する際に放出される主なホルモンである。 ホルモンは何でもそうであるが、その分泌量によって良い事もあれば悪い事もある。 一部資料を引用させてもらえば、コルチゾールが過剰なストレスにより多量に分泌された場合、脳の海馬を萎縮させることが、近年PTSD患者の脳のMRIなどを例として観察されているらしい。

そもそもコルチゾールは分泌される量によって血圧や血糖レベルを高める。 線維筋痛症の患者に有酸素運動が有効であると言う、神経内科では常識であるが、その根拠がまだ明確ではないと言われるのだが、ひょっとしたらその有酸素運動による局所では無い、末梢に至るまでの血流改善や、運動そのもののストレス解消によるものなのかもしれない。 

それらを避け、薬のみ、局所のみの対処で仮に良くなったとしても、その根源であるストレス等は依然残り、再発した痛みを再度薬に頼り、自らのホルモン分泌能力を避け、結果、免疫機能の低下や不妊をもたらしてしまう事に繋がるかもしれないのだ。 それがコルチゾールらしい。

薬の効果効能、机上の副作用だけでは無く、その患者の内面的因子によっても多くのマイナス面を生むのである。 小生の仕事のレベルで簡単に言える事と言えば、正常な血流が保てない事による、肩こりや頭痛、筋肉の痙攣や肉離れなどと言うケースは、毎年何人も診る。 それでもその場で上記の話しをしても、多くの患者が話しを右から左だ。 

小生のスキルが低いと言う事で、今年もまた何例も戦わねばならぬであろう...

2012年03月06日

マッサージでも整体でもカイロでも、何屋さんでもイイですわ。

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最近とくに言われる。 『何をするんですか?!』 と。

ウチに通って来る患者ですら、色々。  今日は整体の日とか、友達に良いカイロがあるよと紹介したとか、定期的にマッサージに来てるから調子良いとか、ヒドイと今日は病院の日だから早く会社帰って来たとか。  ホント、テキトー。(笑)

正直何でも良い。 よく誤解されるが、そこいら辺に変なこだわりは無い。  ただし、他人に聞かれたら、 “運動療法専門の施設です” と答える。 決してトレーニングや動作訓練で、筋肉付けたり可動域広げたり、ホラまっすぐ立てた歩けたでしょ的治療では無いと付け加える。


目の前に質問者がいればまず問診。病歴が中心。 どのような状況で、どのように起こってきたのか、痛みのPQRST(Provocative悪化/軽快,Quality性質/量,Radiation放散有無,Severity重篤度,Time of Day特定時間発症)や、家族・社会的背景まで詳細に押さえる。  そしてこれが私の仕事だと言う。

病歴、身体診察、そして最後に検査。  むしろ前項2つで診断のほぼすべてがなされる。 検査はあくまで確定の為に過ぎない。 仕事の全てがその2項目だと言っても過言では無い。 見立てが間違えていては、どんな技術があっても、それらは武器では無く、単なる凶器である。

職種がやる事や道具ですべてが決まるのであれば、穴を掘るのは土建屋という事になる。 しかし穴は植木屋だって掘る。 スコップは植木屋だって土建屋だって子供だって使う。 職種は技術や道具によって決まるのでは無く、 それ以前に本人が持つべき意識の本質によって決まるのだ。 たとえ本人が自分は土建屋だと言っても、手抜き作業をする人間を他人は土建屋建築屋だとは認めないだろう。 我々医療に携わる人間であってもそれは同じ。 むしろどんな職業よりその志は高くなければいけない職業なのかもしれない。

上っ面な技術や資格に頼ってしか自己表現出来ぬようでは、始める前から論外なのだ。


患者にとって一番大切なものを、自分自身の内面から出す事こそが一番重要。 その事に一人でも多くの人が気が付く事を望む。

2012年03月07日

業務と時間と人生の関係

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やりたい事と、やらねばならぬ事の区分けを、どのように頭の中、自分の中で整理しているか。


社会人一年生の時、仕事とは業務改善であると教えられた。 初めはその意味すら分からなかった。

やりたい事はやる、やりたくない事はやらない。 これは子供でも分かる。  では、やりたい事だけどやれないケースをどう捉えるか? ココが一番大人は重要。  やりたくない事でもやらねばいけないと言う事、それらを乗り越える手法は人生の経験の中で常識的に学ぶであろう。 もっとも、それすら学べない輩がいる昨今でもあるのだが。

たとえば家が欲しい、車が欲しい、物を手に入れる為には何が必要か。  旅行や遊びに行きたいと思ったら何がまず必要か。 仕事でも家庭でも遊びでも、物事を思い通りに運びたいと思った事柄が遂行できない時、その理由が “時間のせい” だと微塵でも頭の中にあるかどうかで決まるそうだ。 これもまた教え込まれた。

それはいくらでも時間があるに越した事は無い。 しかしそれは不可能。 時間は作らねば無いと言う言葉ぐらいどんな大人でも知っているのだが、そもそもそんな気すら無い。 小生は時間が無いという言い訳を自分自身の中から排除している。

時間であれ何であれ、自分の中で問題を解決する努力。 それを常に自分以外のモノ、存在に頼って解決しようとする思考。 しかも出来ぬ時は今まで頼っていたモノのせいにする。

限られた時間、お金、状況の中で物事を遂行出来てこそ、始めて得られる満足感がある。 いつまでも親や先生、他人に知恵・カネ・時間を頼る人生では、一生自分自身を見つける事など出来ぬであろう。 よく出来て、一生他人のコピー人間どまりだ。


まず、時間が無いという言葉を自分の中から排除する事から、前進を始めよう。

2012年03月08日

2週連続週末一部休診でゴメンなさい。

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今週末10日土曜日午後と、再来週18日日曜日午後、臨時休診させて頂きます。

それでなくても毎週末土日は忙しいのだが、2週連続でプチサボりなせいで、スタッフ2名でパンパン保険外50名限界一歩手前。 平日は昼寝出来る程ヒマなんで、そっちお願いシマスわ。

今週末は年に一回、例の秘密結社。 タマには若いスタッフ連れてカッコ良いトコ行かなきゃ、彼らも小生もテンション上がらないし。 最新最前線で戦う先生やトレーナー、本物の人の話しを聞く機会もそうそう無いからナ。

その次は単なる連休でホント、御免なさい。

という事で、近々2週は新患予約かなり難しい状況。 スケジュールには余裕を持ってお早めに。

2012年03月09日

過去最高のスタッフ

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久々患者巻き込んでの大規模吞み会を、来週末に地元ホルモン焼き屋を半貸し切り状態でGO!

年に一度は何かにかこつけて必ずやっていたのだが、昨年は諸々訳有りで未実施だった。

だいたいいつも25名前後。 肝心な体育会系イベントより集まる。(笑)  まぁしかし、よく集まるモンだ。

患者だけでは無く、過去居たスタッフにも声をかける。 そもそも声をかける以前から、ブログ・コミュを見て「行きます!」と連絡をしてくるところが嬉しい。

チト改めて考えてみた。 スタッフ達の顔を浮かべて。


現在居るスタッフ達。 これは過去で一番良い。 資格だけ持ってる中途半端な人間が多い中、公私ともに非常に熱心。 治療の合間を縫って、よく勉強も運動リハの練習もしている。 むしろ小生より上手なプログラムもあるぐらい。 ちびっ子女史もよく頑張ってるわ。

非常勤4名のPT君達。 よって採用した訳ではないのだが、何故か全員PTになってしまった。 過去スポーツ系が一番根性が無いと言うのが面白い。 まだまだ真のトレーナー業としての仕事をイメージ出来ぬのだろう。 ちなみにその4名も優秀だ。 

そして既にウチを卒業していったスタッフ達。 やめる奴はひと月ももたずに去っていくが、その者たち以外は皆2年、3年と居てくれる。 たとえバイトであっても、信頼して仕事を任せられるまでに育ってくれた。

そんな過去のスタッフ達の中でも最優秀選手賞だったのが、現在OTとして病院で働くK女史。3年強、ウチに在籍してくれた。 ちょっとドンマイなところもあったが、性格も良いし、とにかく優秀。 頭もよく、勉強も出来るが、優秀とはそれだけでは無いと改めて気が付かされた。  ちょうどその当時ウチも過渡期にあり、現在の形を模索していた頃、その子の存在が刺激にも勉強にもなった。 小生としては卒業後も残って欲しかったが、その子の進むべき方向性がウチとは違う為、泣く泣く手放した。

現在居るうちのスタッフ達もその子に負けず劣らず優秀。 まだまだ伸びる資質を多分に持っている。
衰える小生を此れからもサポートして頂きたい。


来週の呑み会でまた皆に再開できるであろう。 誰よりも吞み会を楽しみにしているのは小生であろう...

2012年03月10日

自分探しで見失い...

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だいぶ前の話し。  バリバリ仕事が出来るキャリア主婦の友人が言った言葉で、今でも記憶に残っているのがある。

『あ~彼女ね。 自分探ししてるよね...』

たしかに。 ああ言うのを自分探しかと、ナンだか妙に納得、感心してしまった。

きっと本人はそんな事、思っても気が付いてもいないのだろう。 いや、むしろ何が間違っているんだと言うだろう。  たしかに本人の個人的な問題であるから、間違うとか合うとかの問題では無い。 それは自由。 ただ一つ問題があるとすれば、それは他人から見ると一貫性が無いように見える。

なんだかこう書くと、その子個人を非難しているようになってしまうが、男女年齢関係無く、よ~く辺りを見回してみると結構いるモンだ。 自分探しの旅に出ている者が。

別にイインだ、自分探しの旅に出ようと。 しかし、言動の殆どに偏りがある。 直球で言えば、他人の気持より自分の意思を多くのケースで優先しているのだ。

スタッフに言うのが、治療とは患者の意思を優先してナンボだと。 そこの数多く存在する原因・可能性を擦り合せて考察するのだと。 初っ端から、きっとこうだ! と決めつけてしまうと、途中で修正する事が非常に困難になってしまうのである。

仕事も趣味も勉強も、アレもコレもで広く浅くの人間に、極めも魅力も、存在も到達も無いであろう。

永遠の旅で、結果自分を見失う人生を、是非自分の大切な人達には歩んではもらいたくは無いものだ...

2012年03月11日

臨床と研究と臨床研究と。

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小生も学者さんでは無いので、全くもってその真意が分からない言葉。

“臨床”

辞書を引けばその言葉の意味ぐらい分かるが、そこから先がどうも到達出来ない。

とくに“臨床研究”となってしまうと、何が何処から何処までなのかも分からなくなってしまう。

そんな言葉を難しく考えて立ち止まる必要性も無いのかもしれないが、皆はその言葉をどう捉え、どう使っているのかと考える。

小生は昔から、一生懸命勉強して良い点数取った頭の良い学生が、いざ患者の前に立つと何一つ診察診療出来ぬ時に、必ず本人に『自分の勉強の方向性に疑問をもった事は無いのか?』と訪ねてみる。 面白いのが、勉強の出来る子ほど考えた事が無いと言う。

日本の哲学の第一人者でもある中村雄二郎氏が、その著『臨床の知とは何か』の中で、『個々の場所や時間の中で、対象の多義性を十分考慮に入れながら、それとの交流の中で事象を捉える方法である』と述べている。 正直その言葉すらも難し過ぎて小生も全てを理解している訳では無いが、なんとなく、その悶々とした気持ちの答えがその中にあるようにも思える。


自分の進むべき方向性と勉強の方向性。 もしくは人生の方向性。 常に葛藤を繰り返しながら進むのが大人の勉強なのであろう。 昨日の学会後、そんな事を考えながら床に就いた...

2012年03月13日

野球肘の変化球禁止は大間違い。

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昔からよく聞く、“少年野球は変化球禁止”という話し。  何故禁止なのかは、野球をしない者であっても容易に想像が付くであろう。

骨が成長期にある少年期に、変化球を投げると肘に負担がかかると言う話し。 たしかに間違いとは言わないが、それはあくまでも現場での経験値的な物が根拠。 昨今、多くの先生達が様々なスポーツの研究をされており、その中の一つで野球の投球でストレート、カーブ、チェンジアップの3つの球種でどれが最も肩・肘への負担が大きいか小さいかを実験、研究したデータがあった。 驚くべき事にその3種の中で最もストレスが大きいのはストレートであった。 逆に最もストレスが少なかったのは当然ながらチェンジアップ。 

今後一切ストレートを投げるな!とはいかないが、今後科学的に対処法を熟考し無ければならない。

そもそも書くと長くなるが、従来子供の野球肘は内側野球肘で炎症、大人の野球肘は肘内側側副靱帯損傷、離断性軟骨骨炎、肘頭疲労骨折と分類されてきたが、此れすらも昨今は様々な検査でどうも違うぞ!?となっている。

野球肘を一次的、二次的と予防法をしっかり分け、 正しい早期発見早期治療の二次、球種だけでは無く投球数制限等、各種コンディショニングによる発症予防取り組みの一次とを、今一度考え直さなければならない時期となっているのである。 微力ながら小生もその取り組みに力を貸せたらと思う。

2012年03月14日

筋骨格系疾患の考え方

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運動器慢性疼痛と言うと難しくなるが、運動器の痛みの原因を分けて考える。

侵害受容性疼痛であるか、神経障害性疼痛であるのか。

運動器慢性疼痛の代表的なものであれば、変形性関節症(osteoarthritis:OA)であろう。 しかしこの辺の治療ガイドラインに欧米と日本ではかなり差があるそうだ。

ここで侵害受容性疼痛と神経障害性疼痛の定義を、資料からの抜粋ではあるが一部書いてみると、前者は「侵害受容器が活性化することによって引き起こされる疼痛」であり、後者の神経障害性疼痛は「体性感覚系に対する損傷や疾患の直接的結果として生じている疼痛」と国際疼痛学会で定義されているらしい。

もう少し例をあげるとすると、外傷や炎症、関節症、骨折などが侵害受容性で、絞扼性神経障害や神経損傷が神経障害性という事になる。 混在性疼痛もあるが、症状が変われば当然治療・投薬も全然違ってくる。 投与できぬ我々の仕事であっても、身体に訴えかける効果もまるで違ってくるのである。

該当診療科目の医師と連携して資料を推し進めなければ、長患いの疼痛は解決には辿り着かぬのだ。 時間は多少かかるが、焦らぬ決めつけず、多角的な広い視野で治療に取り組めば、必ず自ずと良くなる。 自分で自分の事を難しく考えぬ事だ。

2012年03月15日

安い所か、治す所か!?

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保険がきくか、きかぬか。  正直どちらでも関係無い。 少なくとも、治す事を考える以前に頭に浮かべるべき事では無い。 

安けりゃイイ。 そりゃ誰だって何だってそうだ。

そもそも安いっていくらだ?!

保険がきいて¥500、¥1000。  たとえば自動車が壊れてディーラー持っていって、修理代¥500、¥1000でとはまずいかんだろう。 車と身体、どっちが重きを置くべき存在なのか? 考え無くとも分かる筈。 それを自動車修理に1万2万払えて、身体に安いカネしかかけれぬとは愚の骨頂。

壊れているのは身体では無く、その価値観、考え方だ。


“健康と安全は何よりも優先する”

そんな当り前な事が、千年不遇の惨事に遭った現在でも、理解出来ぬ人間が多過ぎる事に怒りすら覚える。

メンテナンスフリーだと思っているその身体、壊れてから持ってくれば治してもらえると、物の様に思っているその考え。 治す所を探して欲しいと願いと同時に、治す所でなければならないと改めて心に誓う。

2012年03月16日

美肌とヨガとサイトカイン

先日スタッフ引き連れ、都内某大学医学部へ勉強へ行った。その教育講演の中で『創傷治療』があった。

スポーツには怪我は付き物。 その怪我がどう修復、治癒していくのかを、最新の研究データと共に貴重な話しを聞く事が出来た。 

創傷治療を考える上で、まず一番重要なのは皮膚。 その皮膚の生理機能の中で最も重要なのが生体内の水分の喪失を防ぎ、外部からのバクテリア、抗原の侵入を阻止するバリアー機能がある。  多くの女性が悩む肌荒れ、とくに吹き出物は主に皮膚機能の低下と化膿菌によって発症する疾患である。

皮膚組織の修復・再生にはサイトカインとの関係が重要である事が、最近の分子生物学的な研究で明らかになってきた。

たとえば一生懸命化粧品やコラーゲンなどと言って塗ったくっても、そのバリアー機能によってそう簡単には浸透はしない(分子量500Da以下)し、毛穴からと言っても全体の0.1%に過ぎぬし、コラーゲン摂取も結果、分解されるのは常識である。

免疫学の研究の場でも、サイトカイン(生理活性物質)」の存在が重要である事が分かってきた。 これは主として白血球のマクロファージから生み出される。このサイトカインが注目されたのは、免疫物質を活性化させたりする働きがあり、ガンの新たな治療法と言われる免疫療法でも重要な役割を果たす事が期待されている。

免疫その物を高める事のひとつに、副交感神経が優位になると免疫は高まると言う報告もある。 ただし高め続ければよいというものでは当然無い。 コレが良い、アレが良いでは無く、今現在身体に必要なもの、レベル、タイミングで適切に施してこそ、良い効果が出るのである。 大切なのが診断なのだ。

良く勘違いされているのが、女性に大人気の“ヨガ”。 リラックスだから副交感神経的だと理解している人も多いのだが、意識を集中して行う行為なので、他のスポーツ全般と同じで基本交感神経優位。俗に言うストレッチング(静的)は更にその典型例。

ハリやマッサージもそう。 副交感神経に効果がありますよと言われたから飛びつくと、半年・一年かけた割には残念な投資にもなりかねない。  何故か話しが、創傷から美肌に変わってしまったが、ここまで書いたので最後まで書ききるが、前述で説明したとおり“吹き出物”とは主に皮膚機能の低下と化膿菌によって発症する疾患だが、その原因は多岐にわたる。

一般的には過度のストレスや睡眠不足、食生活の変化といわれるが、他にも飲酒、生理/妊娠、ダイエット、臓器疾患、季節の変わり目、更年期。 さらに大人のニキビと思春期のニキビの違いもついでに述べれば、思春期は額から鼻筋にかけた部分のTゾーンや頬などに、20代以降のニキビは額、こめかみ、口周り、あご周辺部、背中、胸などに出来やすい物。 部位と年齢で考え直すのが常識。

大人の発症原因はストレス、食生活の乱れ、運動不足、便秘、睡眠不足、喫煙、メイク汚れ、冷え症、紫外線となるそうだ。

まぁ何にせよ重要なのは “食事・運動・生活習慣” なのである。 部分的なアドバイスや対処で商売するところが多いが、正しい知識で全体的な質の向上を図る対処を是非心掛けてもらいたい。

2012年03月17日

今夜は柿生で患者総出大宴会

今夜は地元柿生某店舗で、患者総勢25名で呑みデス!

ほぼ貸し切り状態です!!

何かにかこつけて、年に一回は必ず大集合で飲み会です。

店のマスターももちろん長年の患者さん。 しかも自宅も元々ご近所さんで。

そのマスターに毎回言われます。 『コレ、みんな患者さんなの? 元気過ぎるよ!!』 と。(笑)

小生自らの隠し芸も毎回披露で。 若干そのせいで患者が減っているような... (爆

もちろん本日当日受付もOKで大歓迎!! 申し込みまだの方、お待ちしていまーす!!!

2012年03月18日

大宴会と臨時休診情報

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別に昨晩、患者交えての大宴会のせいで臨時休診な訳ではございませんが。(笑)

3月18日(日)午後より、20日(火)まで臨時休診とさせて頂きます。 週末土日は数週先まで大変混雑しております。平日の診療、もしくはお早目のご連絡をお願い致します。

では、年に数回の連休を楽しんでまいります。

2012年03月21日

運動中止とは絶対言わない。

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治しに行き、先生に当たり前のように言われる言葉。

『暫く運動は中止して下さい』 と。

止めれるぐらいなら、痛くなってねぇーよ!! ってのが患者の本音。 そもそも止めるぐらいなら来ていない。

骨折でもしていたら、流石に小生も休ませるが、折れても切れてもいないのに休ませるのが仕事であるのか!?  何でもかんでも冷やしてテーピングで安静で、何がスポーツ治療と言えるであろうか?!

痛くないフォームを教える者もいるが、それは治療では無い。   指導。

仲間の同業ですら、じゃ何をするのか想像が付かないと言う。

簡単に想像が付く事でお金を貰ったりはしない。 それこそが生業でありプロなのだ。

過去、痛くてやって来る患者に運動中止と言った記憶が小生には無い。 


それが運動療法なのだから。

2012年03月22日

救えないと思う時

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医療に携わる者、すべての人を救うのが使命であるが、また全ての人を救えないのも現実である。

ただし、すべての人を救う努力を常に心掛けなければならない。 個人の私利私欲と切り離して。

治療、医療にかかわらず、すべての人間関係に言える事なのだが、双方どちらか一方でも私利私欲で互いを思いやる心が欠けていれば、それは単なる利害関係に過ぎない。 すきあらば自分が得をしようという心。 何処ぞの国民の多くが道に唾を吐く心理と同じだ。


此方がどんなに手を差し伸べても救えないと思う時がある。 他人の話しを聞く事が出来ない、 それと失敗から学ぶ事が出来ない人間である。

信念と傲慢をはき違えている。 周りの多くの人間が悲しもうと、眼中にない生き方を平気で出来る人間なのだ。

他の動物には殆ど無い、自分の身を呈してという行動心理を持ち合わせているのが人間。 人間が人間である為にはその心を忘れては、もはや人間では無いとも言えよう。

自分は頑張っているつもりだが、実はその行動が周りの多くの人々を悲しませている。 自分の周りの人間が幸せであって、始めて自分の幸せがある。 自分だけが幸せで周りが不幸な状況を、誰が褒めたたえるであろう。 自分が幸せでなければ周りも幸せになれないなどとは、心の病んだ人間に対する慰めの言葉に過ぎぬのだ。

こんな時代だからこそ、一人一人が自分の足でしっかり前に進まなければならない。 決して他人を踏みにじって進む事などをせずに。 自分だけの世の中では無いのだから。

2012年03月23日

スポーツ専門治療院の在り方。

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昨日も新規の患者さんに 「先生のご専門は何ですか?」 と質問された。 

この数年、そう聞かれた時は 「専門は運動療法です」 と答えている。 分かり易い様な分かり難いような。 要は “今より動ける、歩けるようにするのが専門” 。 痛みが取れさえすれば良いは、ウチの専門外であるし、ペインクリニック等、他科を訪れた方が良いであろう。

ここで大きな間違えが、 “痛みさえ無くなれば、すぐにでも以前のように動ける、走れる” と考えてしまう事だ。 一般人であれスポーツ選手であれ、たとえ痛みが取れたとしても、また必ず同部位、もしくは他の部位かもしれないが怪我や障害を高確率で発生させてしまうのだ。

初期原因が外傷・傷害であるのなら、転倒・落下、打撲しなければ当然再発は無い。 しかし発症原因が前述のようなケースで無い場合、その原因は自分自身の中に存在している。 当然、原因や重篤度合いにもよるが、その筋骨格系疾患による運動器慢性疼痛を可能な限り解決するのが我々の治療である。

訪れてくる大抵のスポーツ愛好家の患者が、発症から既に数カ月経過している事が多い。 全力を尽くすが改善にも短くて3か月、通常は10ヶ月前後はかかるであろう。 スポーツ選手におけるACL手術後の再断裂の確率が高い事を知っているドクターであれば、治癒・復帰・予防のプロトコルを混同したりは決してしない。 屋号も変え、運動療法に専念したこの数年、訪れてくる患者の復帰後コンディションは、患部、他部位も含め極めて良好である。
 

ココは治ったけど、今度はコッチ。 まだまだ治っていないのである。

2012年03月24日

かけっこジョギングランニング簡易動作解析

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偉そうに書くほど最新ハイテクでも何でもないのだが、最近のネタでちょこっと。

毎年春先この数年、かけっこ必勝対策をお願いされている患者さんの息子さん。 この春最終学年6年生で優秀の美を飾らせてあげたい。 取りあえず昨年までで1位になるまではいったが、今年は学年一を目指して更に一工夫。

ランニング成分を加速期とトップスピード期に分けて考察するのだが、一般的に加速はどう頑張っても20mが限界。 下肢運動は加速ではピストン運動、トップスピード以降ではスイング動作。 100m走であれば、下肢運動8割はスイング動作と言う事になる。 テニスや野球、サッカー等、多くのスポーツの走成分は20mでピストンで、筋肉も下肢後面、押し出し運動。 それに対してスイングは体幹前面、振り出し動作、ある意味100m走の大部分はマラソン的と言っても過言では無い。 いや、過言だな、そりゃ。

前置きが多くなったが、その息子さんにまず何も指示せず、その場で足踏み運動をしてもらった。 そして或る運動3種目を3セットやってもらった後、また同じように何も指示無しで足踏み運動をしてもらった。 画像を見てお気付きになっただろうか? 2写真を重ねた1番目の画像、足の上がり方に大きな違いが生じている。 2番目の画像は左右比較の最挙上点。 支持脚、上体等、まだまだ問題はあるが、動きが変わった事は明確である。  このデータは、静止画では無く動画である為、実際はさらに分かり易い物となっている。

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全日本の競泳チームでは、数年前から試合の直前でスタビライゼーショントレーニング等をウォーミングアップに積極的に取り入れていると言う話しを聞いた。 今回小生の3種目はスタビでは無いが、前後では明らかに動作が改善され、本番でより動けるようにする事が出来るのである。 専属のスポーツドクターも、当初は取り入れるその効果が分からなかったらしいのだが、後づけではあるがその理論の立証出来たそうだ。


正直、こんな偉そうに書くほど最新でも大した事でも無いのだが、以前書いたバイオフィードバックと併用して、必要であれば全ての患者にこれらを用いた指導と治療プログラムを作成実践している。 興味があり、縁があれば、此処から先の話しは実際会って詳しく出来ればと思う。

2012年03月25日

アスリートサポートプログラム再募集!!

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前回募集から丸四年。 再度、真剣にスポーツに取り組んでいる若い選手のサポートを開始致します。


18歳以上で競技種目は問いません。今後、各種競技会等での宣伝広告に効果協力をできる方。 その上で本人の目標とヤル気に応じてサポートランクを決定いたします。

治療・ケア、トレーニングのサポートから、ウェアーやシューズ、ハートレートモニター、ドリンク・サプリメント等のサポートを中心に行います。(サポート率は契約内容により異なります。)

募集人数は若干名。 随時募集いたします。  


応募方法:応募希望の方は13時~14時(当院昼休み)の間に電話にてご連絡下さい。まず「アスリートサポートプログラム希望」の旨を伝え、住所・氏名・年齢・職業(具体的に)・電話番号・即時連絡のつくメールアドレス・競技種目・簡単な自己PRをお伝え下さい。 

選考の上、後日此方からご連絡差し上げます。


ライバルは常に先へ進んでいます。 本気で真剣に競技を考えている方、此方も本気でサポート致します。 我々も新たな一歩のお手伝いを出来る限り致しましょう!

2012年03月27日

失敗したってイイじゃ無い!って話し。

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最近地味な趣味で遊んでます。

カメラ。

しかも今どきデジカメでは無くて、フィルム。 35mm。

更にそのカメラ、実は小生が小学生の頃にスーパーカーを追いかけて環八をチャリ廻ってた時に握りしめていたもの。 調べてみたらかれこれ56年も前のモノだ。 

1956年昭和31年発売の、そのカメラの販売価格が22、500円。 当時の大卒銀行初任給が5、600円。公団住宅の家賃(2DK)が4、600円。 ラーメンが40円で、あんぱんが12円。 国家公務員のボーナスが20、880円と言う事を考えると、廉価版モデルだったこのカメラでさえも、現在に置き換えれば大型プラズマテレビに匹敵するほどの高級品だったようだ。

豆知識はさておき、これだけデジカメが普及した現在で、あえて35mmを使うメリットなど有るのだろうか? 正直小生も無いと思う。 今どきの安いコンデジ、いや携帯電話のカメラでさえも数倍クッキリハッキリ写るであろう。 では何が良いのだろう?!

クッキリハッキリが必ずしも良いとは小生は考え無い。 音楽でも柔らかさがあるように、映像にも同じような部分が必ずあるのだ。 しかも現像するまで全く分からない。 その場でチェックなど皆無。

失敗したって写っていなくたってそれで良いじゃないか。 昔はみんなそうであったのだから。 何でもかんでも今すぐ分かるようになってしまったから、現代生活で我々は我慢も心のゆとりも無くしてしまったのである。

ある意味スポーツだってそうだ。 勝ったって負けたってイイじゃないか。 タイムが悪くたって失敗したって何の問題があるのだ。むしろ失敗したから、次は今より頑張れるのではないか! 失敗は次へのステップなのだ。 

極端な話だが治療だってそうだ。 何年も悪いモノが数回で治ると、治してもらえると本気で思っているのか?! むしろそんな治療、危なくてしょうがないとは考え無いのだろうか。 だからと言って、安価でダラダラ何年も駅前電気揉み治療も如何なものだが。


綺麗に撮れるでも芸術的でも他人に見せるでも無い小生の写真だが、それが趣味だと小生は思う。 まぁ、自慢は最小限に。

2012年03月28日

何処まで行ってもそれは訓練...

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訓練と治療と、トレーニング。 この3つの本質的な違いを正しく理解し、実践しているところは非常に少ない。

多少痛いぐらいの元気な人には、何をしようと度さえ超さなければ良くはなるもの。 まして痛みも無く、ただ単純に今より動けるようになりたいと言ってくる患者であれば、本人のヤル気さえ落とさなければ単なる訓練でも良くなる。 

逆に発痛が強い場合、除痛鎮痛を優先せねばならないのだが、薬剤や機械を使わずとも痛みの閾値を変化させる事は意外にも多い。  この痛みが強い場合、痛みが少ない場合、痛みが殆ど無い場合以外のケースが一番重要となって来る。 多くの治療家、同業者がこの質問に対して完全に思考が止まってしまう。 特に病院での経験を謳っている者ほど難しい質問であろう。

小生も若い頃を振り返り思うのだが、例えばスポーツクラブやスポーツ選手への経験を一般人向けへ行かせるかというと、現実的にはほぼゼロ。 動く気、ヤル気がある人間がスポーツクラブに入って来る。 そもそも不健康な人は入会出来ないし。 元気でヤル気がある人間に対して何を教えたとしても、基本前向きであり、良い答えだって本人が出そうと努力する。

コレが一般開業となるとそうはいかない。 動いた方が、治療した方が、生活改善した方が良い事は誰もが分かっている。 しかし治らない人間はそれが分かっていても、出来ぬから良くならないのである。

黙っていても、笑顔で患者がやって来るような職場で何年働こうとも、真の治療経験とは程遠いのである。


道具や機械、設備で治そうとしている時点で愚の骨頂。 暫く前も、開業10年ほどの小生と同世代40代中盤の人間からちょっとした相談を受けた。 来た患者では無く、来ない患者についての。

昔、諸先輩方に 「患者は治っても嫌われても来ないから追うな!」 と教わった。 しかし、そう言う先人達ほど、来なくなった、治らなかった患者を心底想う。 今来ている患者の声や人数に満足している時点で、真の治療家では無いとその彼に告げた。

これは小生の個人的主観であり考えなのだが、学生の頃、病院のリハ室での訓練や、少々有名なトレーナー達の指導を受けても、何か自分との温度差を覚え、それをより具体的に埋められるモノを、当時は若かったせいか技術に求めた。 技術で人を治せないと常々スタッフにも周りの人間にも言い続けて入るのだが、それがカイロプラクティックの中に在ったのだ。 

正直現在はカイロで全てが治るとも思ってはおらず、治療へもごく一部であるが、このアメリカから来た徒手療法の根源を理解する上で象徴的な言葉が、 “カイロプラクティックは哲学である” というモノだ。 

技術のカテゴリに拘る事など必要無い。 だからと言って本質に辿り着かぬ未熟な人間が、講義講習を受け漁り、挙句の果てに自らが講師に躍り出るなど言語道断なのである。 自分で自分の事を、自分は真面目で熱心で、人当たりも良いと思っている人間だからこそ、そうなるのだろうが。 


患者には大いにしかめっ面で来てもらいたい。 笑顔でニコニコ受け止めましょうとまでは言わぬが、ガッツリその不安を受け止める事には全力を尽くそう。 持てる全ての全力パワーで。

2012年03月29日

筋肉けいれん、つっぱり、アルコール依存。

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昨日のニュースで、『バクロフェン、アルコール依存症に効果』というモノがあった。

このバクロフェンという薬、非常に昔からある薬(約50年ほど前)で、てんかんやけいれん、少々専門的に言えば痙縮(けいしゅく)、痙性麻痺、抑制性伝達物質のγ―アミノ酪酸(GABA)の誘導体で、代表的な中枢性筋弛緩薬である。  年に何例も患者との診察の中で出てくる薬である。

しかし、少々厄介なのが小生も専門外的な分野なので毎回頭を悩ますのが、この薬の適応疾患。 痙性麻痺によく処方され、脊髄炎・脊髄症、スモン、脳卒中後遺症、椎間板ヘルニア、腰痛症等は適応外という理論なのだが、これが文献だけならまだしも、医師の処方、適応にも微妙に異なりがあるのだ。 特に脳卒中後遺症に関してはまちまちであり、うちでも過去数名いた。  脳血管関門の通過に関しても困難なのか容易なのか、良く分からない。 

しかし、脳・脊髄が原因(脊髄損傷、脊髄小脳変性症、脳性麻痺、頭部外傷、脳卒中等)で生じる筋の異常な緊張、筋肉が硬くなったり、こわばる痙縮に一定の効果があるのは事実である。 

一部専門資料を引用するが、痙縮のため普通に筋肉を伸ばすことができず、運動が障害されたり、長い期間続くと縮んで固まってしまうことがあり、わずかな筋肉の刺激に反応して、筋肉が収縮してしまうようになってしまう。 つっぱり感や痛みを感じるようにもなってしまう。 また程度が進むと持続性のこむら返りや貧乏揺すりのような動き(クローヌスといいます)が出てくることもある。 足の痙性が増してくると、尖足(せんそく)という、常につま先立ちしているような状態で足首の関節が固まってしまうようにもなってしまう。 痙性が続くと終いには関節が固まってきてしまい、「拘縮」となってしまう。

先日、侵害受容性・神経障害性の話しを書いたが、ここもまた痙縮というものの理解に思考・発想転換の必要性が大きく求められているのである。 先日もある理学療法士と整形外科医との話しで、この痙縮の部分で難しいものを大きく感じた。 この部分の思考に関しては、今ある理論勉強の上での思考と、今無い事が当り前で業務を行う商社的思考の経験には大きく感謝している。

欧米では髄腔内での多シナプス反射抑制に非常に注目している。 昨日に続き何故かカカイロプラクティック称賛的な話しに多少なるが、脊髄を最大に重要視するテクニックなカイロが大きな効果を出す事例が報告されているのも、まんざらタマタマでは無いのであろう。 初志貫徹である。

2012年03月30日

夜桜お花見ランニング!(麻生区柿生・新百合ヶ丘、鶴川周辺)

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過去最も再実施の呼び声が多かったイベント、 “サタデーナイトランニング”。

満を持して来月4月一ヶ月間限定で土曜の夜に走っちゃいます。

その名も、  “夜桜お花見ランニング” です。

今回も幾つかのコースを用意してあります。 距離はその時のメンバーによって変わりますが、おおよそ毎回80分をめどに走ります。(80分の理由をお知りになりたい方は、過去ブログを検索して下さい)

詳しくはmixiコミュ、スタッフまでお尋ねください。

2012年03月31日

36歳マラソン男子。

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この一カ月間、何故か集中的にやって来る患者が36歳男子。 6、7人連続で。 しかも皆マラソン男子。 これがまた皆、とても気さくで性格の良い男子ばかり。

そもそもウチはどうやら知人の同業より、患者の男子比率が遥かに高いらしい。 若干、嬉しいのか何だか微妙であるが。(笑)

靭帯二本切れているのやら、半月板やら痺れやら。 それでも今週末マラソン、トレラン参加やら。

まぁ、それでも運動中止、参加中止させないのが小生の方針。 本人が出たいないものを無理矢理出ろとまでは言わないが、本人が出たいのであれば出る方向で治療もアドバイスも準備も提案する。

そんな彼らに最近よく言うのが、サポート系ぴったりコンプレッションウェアは暫く中止。 患者により症状により中止理由は様々なのではあるが。

しかしその理由をしっかり彼らに話すと、もの凄く理解する、出来るのがその世代。 年齢が上でも若過ぎても、まして多くのランニング女子は口をポカンとしがち。 5、6回で恐ろしく動きが変わると、目からウロコだと皆話す。

3月この時期の来院であれば、夏前にはまだまだ充分間に合う期間。 笑顔で全力で走れる動ける可能性を一緒に掴もうではないか!

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