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スポーツクラブ、治療院が繁盛しない理由。

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スポーツメーカーであった前職時代、経営・経済学がご専門の大先生が、日本におけるスポーツ・フィットネスクラブの状況について面白い話しを聞かせてくれた。 それは日本の保険制度にまで話しはのぼる。

日本の保険制度は世界的に見れば優秀。 貧乏人は最低限で、金持ちは所得なりの金額を払えば皆保険書を手に出来る。 保険書があれば誰でも平等に医療を受ける事が出来る。 しかしアメリカなどは少々事情が違う。 云わば日本で言う、自動車の任意保険の様なもの。 心配な人間は色々入れば良い。 入りたくないものは入らなければ良い。 しかし当然病院へ行けばそれ相応の料金を自己負担する事になる。 夫婦共働きなら別々に保険に入る。 もし奥さんが旦那の保険に入れば付きの負担額は少なくなるが、治療の支払いは増えるケースとなる。

結果彼ら(アメリカ人等)も病院へ行きたくはないし、元気でいたいし、健康でいたい。 元気でいたいからスポーツクラブへ通うし、健康でいたいから健康食品を食べる。 しかし我々日本人はどうであろうか?!

我々日本人がスポーツクラブへ通う多くの理由は、エアロビクスをしたいから踊りたいから、走りたいから泳ぎたいから。 健康食品を食べるのは綺麗になりたいから、痩せたいから。 同じ “欲” でも、その根底があまりにも違いすぎる。

たしかに優秀な保険制度ではなるが、手軽が故、保険書を割引手帳、割引カードだと思い、握りしめていけば安くなる、割引利かないと損した気分。 気軽に行って、気軽に治ると思っている。 コンビニじゃないんだから、安近短で医療を考えてしまっている時点で、健康へ意識が高い、高まる訳が無い。


ある女性の患者さんが言っていた。 家族で海外で長年生活していた彼女が、『欧米人は、治療、ケア、トレーニング、レクリエーション等がみな同じところにある』 と言っていた。 『痛くなれば治療が優先し、治ればケアが優先する。 今より更に動けるようにしたいのであればトレーニングが優先し、週末、ホリデーは家族・レクリエーションが優先する。 でも日本人は違う。 私は食べ物に気をつけているから運動しなくても大丈夫とか、運動してるからケアいらないとか、何かひとつだけしか無い。』 と続けた。

たしかにその通り。 痛くなければ病院へなど行かないが、痛くなってから行っては遅いのだ。 だからと言って慰安では医療では無い。 それには医療・健康産業に携わる我々全員が、高い意識で取り組まなければならない問題だ。

面白おかしく楽しくて、ちょこちょこっと見聞きした知識や技術で筋肉マッサージだから、コンビニのように疲れた揉んで欲しい時だけふらっと来る治療院になってしまう。 もしくは安くて近所だから、楽しいからという理由だけで通うスポーツクラブになってしまうのである。


安全と健康は何よりも優先する。   当り前な事だが、忘れてはいないか、今一度自分自身に問いただしてもらいたい。

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