« 自分が世界を変えると言う野心家 | メイン | ツイッターで勘違い兄ちゃん達 »

動いている時は痛くない坐骨神経痛

111019a.jpg

坐骨神経痛だと言ってやって来る患者は、日々何人もいる。 そもそも何処かで誰かに坐骨神経痛だと言われたのだろう。

その診断が正解不正解かをここで論じても意味が無い。 特徴的な痛みの割には原因が特定できない事が多い場合、多く用いられるようだ。 原因が特定できないのは望ましくは無いが、MRI等の画像検査で目に見える物が出てしまいコレだ!と特定してしまう方が、遥かに危険を多く含んでいるケースが多い。

多くの場合、まず痛みや痺れが出ている部位で診断をしてしまいがちだが、身体診察の優先順位は必ずしも部位が最上位には来ない。 むしろ臨床上では特定時間発症の方が上位に来る事が遥かに多い。 その発症時、患者はいったいどのような状況に置かれていたのかを精査する。 そしてそれがどの部位に影響を及ぼしていたのか?のように。

ここで坐骨神経痛に話しは戻るが、臀部や大腿後面に影響を及ぼす原因は数多くある。 まずそれをどれだけ数多く頭に浮かべ横並びにし、先入観を持たずに診察するか。 ハナっから原因をコレだと決めつけ、肯定する検査を見つけだすようではダメなのだ。 逆にどれだけその診断を否定できるか、否定できるうちは全力で他の可能性を考え出さなければならない。

坐骨神経痛を梨状筋と考え、硬いから痛いと言い、今度は逆に筋力が無いから支えられないのだと筋トレを指示し、筋を強く硬くしようとする。 ドッチダヨ!! とツッコミたくなるが、言い訳、自己肯定はシッカリ出来る者の典型的な診断パターン。 若い未熟なドクター、治療家でもそんな屁理屈ぐらい浮かぶ。 その屁理屈をどれだけ自己否定して診察するかがキーになるのだ。

今月だけでも既に4、5名の患者が、そんな稚拙な診断や治療の経歴であった。

運動やトレーニングが悪い訳では無い。 その正しい指導の、 “正しい” と言う部分の落とし込みが非常に稚拙である事に問題があるのだ。

表題にあるような運動時だけで無いパターン、最近だと肩鎖関節に大きな問題があったケースもある。

触らずにそれらを見出す。 そこに診察の醍醐味があるのだから。

asao_logo.png
↑ メインサイトもご覧下さい!