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サポーターにコルセット無しが常識

サポーターやコルセットをどう使うか? 真剣に考えた事がある一般人がいるであろうか? 治療する側であっても、ただ漫然と固定の為、予防の為、不安解消の為にさせていたりはしないだろうか?!

果たして固定をしていれば治るのか? と言う疑問がアタマを過る人間とは生産的な話しが出来る。

折れて切れていれば、くっつくまで固定は当然。 しかし繋がった後、いつまでも固定していたら様々な障害が出る事は容易に想像できるはず。 ではいつまで、または折れても切れてもいないのに何の為?と言う事になる。

装具、固定具、サポーターが良いか悪いかと論じるのは無意味。 それ以前に一番大切な診断が適切であるかどうか。

年に数人必ずいる患者が、腰が痛くコルセットをしているせいで余計痛くなっているパターン。 圧迫骨折や腰椎捻挫ならまだ分かる。 しかし必ずしも腰が痛いのが腰部に原因があるとは限らない。 仙腸関節障害にもかかわらず、してると安心だからと腰部にコルセットを巻き動き、生活し続ける。 当然腰部は固定されて動かない。 その分骨盤、仙腸関節に無駄に力が加わる。 これじゃ治すどころか余計不安定感を助長してしまう。 締め方一つとっても、何も考えずグイグイ締めたせいで仙腸関節が余計開いてしまっている患者もいる。 

テニスエルボーのサポーターだって、何の為にするのか? 痛いの誤魔化して、それでも尚且つテニスをする為にしているのか、治す為にしているのか? これは全然同じでは無く、全く意味が違ってくる。 その答えを提案する事こそが、我々が素人との違いであり、患者が納得して対価を払える所である。

松葉杖であり装具であっても其れは同じ。 過去仕事柄、何百人もオーダーシューズを履いている者を見てきたが、運良く治ったとしても、訓練で誤魔化して動けるようにしたり、抑え込んだ歪が10年15年後必ず別の形で表れてきてしまっているのである。 それ以上の経年は小生もまだ人生的に見切れてはいないが、加齢を加味するとあまり嬉しい結果は見えては来ない。 万に一つ、ひょっとしたら適度に落ちた筋力、緊張のお陰、世代なりの生活習慣のお陰で軽減も考えられなくは無いが。


今最新の膝靱帯断裂後のリハに、術後1~2週間装具固定以外はサポーターはおろか、テーピングもしない。 一番大切な、テーピングやサポーターでは無い所を重んじてリハビリメニューを組むのである。

自動車であれ刃物であれ、道具は上手に使えば武器になるが、間違って使えば凶器になる。 武器にするか凶器にしてしまうかは、モノ自体に問題があるのでは無く、使う人間自身の中にあると言う事を肝に銘じて、是非正しい賢い人間になって欲しい。  基本、バカとハサミは使いようなのだから。

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2011年09月02日 09:37に投稿されたエントリーのページです。

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