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他人を治したいのか、自分が勉強したいのか?!

さて、今日は少しまともな事を。

前職で海外とやりとりをしたり、海外旅行は勿論、外国人のトレーナーやカイロのドクター(D.C)、知人友人達と接していてまず感じる事。 おそらくその感覚は多くの日本人が感じる事だろうが、欧米人と我々日本人の基本的人間関係への考え方の違いなのだが、その答えは森有正の 『パリだより』 にある。

ヨーロッパの社会では、基本的な人間関係が一人称(自分)と三人称(他人)の関係になっている。 一人称である自分も外側から見ると、三人称的人間にすぎないのだという事に気付く。 それに対して日本の社会では、人間関係において二人の人間が相互に二人称同士として関係しており、それがすべての関係の基礎になっているのである。

この事に付いてある人がブログでも書いていたのだが、その事はスポーツにも言える。 日本で昔から盛んな剣道や柔道は一対一。 それに対して、欧米で発達した野球やアメフトはチーム制だという。是は確かにその通り。

二人称の関係のほうが相手に対しても、より感情をかけることには違いないのだが、どうやらそれが昨今の日本人にも欠落傾向が強く表れているのではないかと、小生は危惧する。

ウチの若いスタッフ、PT、OT、トレーナーの学生バイトや、同業の仲間達にも多く見受けられる。

他人を治したいのか、自分が勉強したいのかと尋ねると、「勉強しなければ治せないじゃないですか」と言う。 勉強が悪いとは言わない。 だが勉強すれば治せると思ったら大間違い。 医師になりたいのならば始めから医師になれば良い。 病院で治らない人を治したいのであれば、その患者の立場になって、何に不安で不満で治らないと言ってくるのかを考える、二人称の目線を常に持たねばならぬ。 自分が勉強したくて、その勉強している自分に自己満足している一人称思考では、患者の気持ちにふれる事など不可能なのである。

日本人が日本人として本当に大切な部分。 それを決して忘れてはならない。 事ある度に頑張れニッポン!と口だけで叫んでいてはいけないのだ。 

揺るがぬ二人称の気持ちを持って、是非多くの者に勉強してもらいたい。 決して自己満足するな!

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